2010年10月13日水曜日

日本仏教と高麗版大蔵経

特別陳列 「日本仏教と高麗版大蔵経-獅谷忍澂上人を中心として-」 日程: 2010年10月30日(土) ~11月6日(土) 10時~17時
場所:佛教大学宗教文化ミュージアム 第2研究成果展示室
入場料無料


シンポジウム 「日本仏教と高麗版大蔵経」
日時:2010年10月30日(土) 9時~17時
会場:宗教文化ミュージアム 宗教文化シアター
定員130名 事前申込不要・参加費無料

パネリスト
末木文美士・藤本幸夫・朴相国・永崎研宣・梶尾晋
馬場久幸・貝英幸・松永知海

2010年10月9日土曜日

2010年度東洋史研究会大会

2010年度東洋史研究会大会
日時:2010年11月3日(水・祝)9時~17時 
会場:京都大学文学部新館第三講義室(二階)
大会参加費500円(資料・要旨代を含む)

発表題目
[午前の部]
中西竜也「スーフィズムとタオイズム―一九世紀中国西北部における対話―」
五味知子「「誣姦」の意味するもの―明末清初の判牘を中心に―」
丸橋充拓「唐開元軍事儀礼の源流」
原宗子「戦国秦漢期における樹木観の変遷」 

[午後の部]
上田裕之「洋銅から〔テン〕銅へ―清代辧銅制度の転換点をめぐって―」
近藤真美「『スブキーのファトワー集』に見るワクフ問題」
齋藤久美子「オスマン朝下アナトリア南東部におけるティマール制」
金文京「一七世紀後半日朝武器密貿易とその清朝への波及」
糟谷憲一「甲午改革期以後の朝鮮における権力構造について」
井上裕正「『海国図志』成立の背景」

2010年10月7日木曜日

戦国秦漢時代における王権と非農業民

柿沼陽平「戦国秦漢時代における王権と非農業民」(『史観』163、2010年9月)

戦国秦漢時代の非農業民に着目し、
なかでも「常人ならざる性質」を帯びた人々と王との類似性を確認した後、
「異界」である市場・山林叢沢や「異人」と王・皇帝との祭祀・財政を通じた
密接な関係性を明らかにし、戦国秦漢時代の王権の存立構造に迫っている。
貨幣史から、いよいよ皇帝権力へ。
紙幅の関係もあってか、ちょっと駆け足だった気もするけど、
次の展開が気になります。

第29回橿原考古学研究所公開講演会

第29回橿原考古学研究所公開講演会
日時:2010年11月3日(水・祝)
会場:奈良県橿原文化会館 大ホール
主 催:奈良県立橿原考古学研究所・(財)由良大和古代文化研究協会
入場先着 1280名(入場無料)

テーマ:『東アジアの王墓と桜井茶臼山古墳』
プログラム
10:10~11:10 豊岡卓之「桜井茶臼山古墳の調査成果と意義」
11:10~12:30 李恩碩「伽耶における三・四世紀の墳丘墓と王墓」
12:30~13:30 〈昼食休憩〉
13:30~13:50 平成22年度文化財保護功労者感謝状贈呈式 奈良県教育委員会
13:50~15:10 王巍 「曹操高陵の発見と中国の墳丘墓・王墓形成」
15:10~15:20 〈休  憩〉
15:20~16:40 フォーラム (コーディネーター:菅谷文則)

2010年10月4日月曜日

皇室の文庫

先日、三の丸尚蔵館で開催中の「特別展 皇室の文庫 書陵部の名品」に行ってきました。意外にも「書陵部の名品」がまとまった形で一般に展示されるのは初めてだそうです。

今回の特別展では、坂本龍馬直筆の「薩長同盟裏書」が
話題になっているらしいのですが、それ以外にも名品がずらり。
漢籍などは少ないですが、一級品が展示してあります。
たった一室なのだけど、龍馬効果のせいか、かなりの混雑と熱気。
いくつかのジャンルに分けて展示してあります。

まず最初は「古典と絵巻」。
トップバッターは、『日本書紀』の平安・鎌倉期の抄本。
そのうち巻2は北畠親房の伝授奥書がある南北朝期の抄本。
他には、『源氏物語』(三条西実隆等写・16世紀)、『古今和歌集』(寂恵写・1278年)、後深草院二条撰『とはすかたり』(江戸時代写・孤本)などなど。

お次は個人的にはメインの「古写経と漢籍」。
まずは、遣唐使船によって舶来された吉蔵撰『勝鬘寶屈』(684年写)。
続いて長屋王が発願して書写された『大般若波羅蜜多経』(712年写)。
そして、北宋版『御注孝経』(1023~1033年の間の刊行・孤本)。
狩谷棭齋が江戸の古書肆で入手したものらしい。
さらに金沢文庫本『群書治要』(鎌倉時代の抄本・1255年の奥書)。
ヲコト点(多分、清原家の訓点)もはっきり見えます。
この『群書治要』は、徳川家康の手をへて紅葉山文庫に入ったもの。

続いて「明治維新期の文書」が展示。
上に述べた「薩長同盟裏書」とか、「五箇条御誓文」(原本控)とか、
天皇の儀礼・行幸に関する公文書などが並んでます。

「貴族社会と日記」のコーナーには、
九条兼実の日記『玉葉』や、平信範の日記『平兵部記』などが、
「天皇と宸筆」のコーナーには、花園天皇の日記『花園院宸記』や『伏見天皇御集』、尾形光琳画「後水尾天皇御画像」などがあります。
『花園院宸記』は、花園上皇のえがいた行幸絵図を展示。描かれた牛や馬が味があっていい感じ。学問好きなのは知っていたけど、絵もうまかったとは少々驚きました。

他には仁徳天皇陵・百舌鳥陵墓参考地出土の
動物埴輪や家形埴輪なども置いてある。


さて、これまで長々と展示品を羅列してきましたが、
今回の展示品で最も興奮したのが、隅っこにある「修補の技」コーナー。
修補の説明のパネルがあり、その下に修補前と修補後の古文書が置いてある。

修補前の古文書(鎌倉後期らしい)をなんとなく見たら、
『説文』・『文心雕龍』・『漢書』・『拾遺記』という書名が!
どうやら、鎌倉期に作られた類書のようです。
『拾遺記』の内容を確認したら、『太平御覧』所引『拾遺記』と文章が一致しました。

まだ修補前なので、全体像はわかりませんが、
他にも漢籍を多数引用しているかもしれません。
さらには何か逸文があるかもしれません。
(もしかしたら、既に知られている類書なのかもしれませんが)
ぼろぼろの紙をめくってみたい、ガラス越しにそんな思いにかられてしまいました。


「特別展 皇室の文庫 書陵部の名品」は、
10月17日(日)まで三の丸尚蔵館で開催。
休館日:毎週月曜・金曜・10月12日(火)、開館時間:9時~16時15分
観覧料は無料です。

2010年10月3日日曜日

第103回訓点語学会研究発表会

第103回 訓点語学会研究発表会
日時:2010年10月17日(日)
場所:東京大学山上会館

報告 午前11時~
ジスク マシュー「古代日本語の書記表現における漢字の意味的影響―「のす」と「載」の関係を中心に―」
ゼイ 真慧「漢字とその訓読みとの対応関係についての一考察―「常用漢字表」所載漢字と平安時代の漢字との比較から―」

午後1時半~
平井吾門「倭訓栞の成立過程について ―語釈の発展を中心に―」
藤本灯「三巻本『色葉字類抄』に収録された人名について―「名字部」を中心に―」
千葉軒士「キリシタン・ローマ字文献の撥音表記について」
松尾譲兒「『今昔物語集』と訓読資料」
柳原恵津子「『後二条師通記』における使用語彙の一側面―各年毎の新出語彙という観点から―」

屠本『十六国春秋』考

梶山智史「屠本『十六国春秋』考―明代における五胡十六国史研究の一斑―」(『史学雑誌』119-7、2010年7月)

清代以降、偽書扱いされてきた[明]屠喬孫本『十六国春秋』の成立過程を解明。
清版では削除されている序文を確認するため、
中国・日本に所蔵されている明版『十六国春秋』の調査を行った結果、
序文の収録状況に違いがあることを発見。
その序文の内容から、『十六国春秋』に関わる学術ネットワークの存在を指摘。
また、屠喬孫らが、崔鴻撰『十六国春秋』が散逸していたことを認識しており、
「当時存在した十六国史に関するあらゆる史料を駆使して、『十六国春秋』の
原貌を復元」することを意図していたとする。
さらに、編纂者以外の序文に、屠喬孫らが崔鴻撰『十六国春秋』を発見・補訂した、
と勘違いしているものが複数あることを指摘し、
編纂者の序文が脱落していった結果、清代に偽書説が流布したとする。

版本調査・目録学・地方志を駆使した論文で、とても刺激的。
明代の出版史・学術史については、文学・思想を中心に研究が進められているが、
史書に着目した研究は、まだまだ未開拓といっていいはず。
また、十六国時代をめぐる学術史ということでも興味深い。

2010年10月2日土曜日

漢字・七つの物語

松岡榮志『漢字・七つの物語―中国の文字改革一〇〇年―』(三省堂、2010年9月)

民国期から現在までの漢字改革運動(漢字廃止論・簡体字化)の流れを詳細に解説。第六章「漢字とコンピュータ」では、漢字のコード化について紹介。

簡体字化したことの一般的な意義はさておき、
学術論文や校注などでは、なるべく繁体字(旧字)を使ってほしいなぁ、
と思います。せめて、論文中の引用史料は繁体字にしてもらえないだろうか……。
まぁ、僕自身、引用史料には「原文になるべく近い繁体字を用いる」という
あいまいなルールでやっているので、人のこと言えませんが。

でも、簡体字しか使っちゃいけないとなると、
例えば、乾隆帝の避諱のため「暦」を「歴」に改めた、
という文章の意味が通じなくなってしまうんですよね(簡体字だと両方「历」)。
やっぱり、これはちょっとまずいような気がします。

日本の新字体・旧字体問題も含めて、
なかなか解答の見えない問題です。

第61回日本道教学会大会

第61回日本道教学会大会
日時:2010年11月13日(土)
会場:関西大学千里山キャンパス第一校舎5号館6階E601~603

報告
[午前の部] 10:00~11:50
二ノ宮聡「旧北京の碧霞元君信仰―妙峰山娘娘廟会を中心に―」
王晧月「道教の斎法儀礼における命魔の観念」
鈴木健郎「白玉蟾と道教聖地」
[午後の部] 13:00~14:10
田村俊郎「両晋南北朝時代における観音の偽経とその展開―『高王観世音経』を中心に―」
坂出祥伸「江戸時代中期の山口貫道著『養神延命録』について」

国際シンポジウム「道教研究の新側面―周縁からのアプローチ―」14:30~17:00
増尾伸一郎「日本からの視点」
鄭在書「韓国からの視点」
大西和彦「ベトナムからの視点」

2010年10月1日金曜日

猫率の低下

称猫庵を名乗っているにも関わらず、
猫率の低下が甚だしい……。
秋になったことだし、これから猫との遭遇率もあがるはず。
ということで、特に意味は無いけど猫写真。