2012年10月3日水曜日

2012年度内陸アジア史学会大会

2012年度内陸アジア史学会大会
日時:2012年11月4日(日)13:00~17:10
場所:北海道大学 札幌キャンパス 人文社会科学総合研究棟 

公開講演 人文社会科学総合研究棟409室
13:00~14:00 荒川正晴「前近代中央アジアの国家と交易 」

研究発表 14:15~17:10
長峰博之 「カーディル・アリー・ベグとその史書について―ジョチ・ウルス「内部史料」の史料的可能性とその歴史認識―」
高本康子「大陸における対「喇嘛教」活動―満洲国興安北省を中心に―」
秋山徹 「ロシア統治下におけるクルグズ首領層の権威―遊牧世界とイスラーム世界のあいだで―」

嶺南士氏の勢力形成をめぐって

川手翔生「嶺南士氏の勢力形成をめぐって」(『史観』167、2012年9月)

後漢末に嶺南に勢力をはった士燮について検討。
士燮の官歴・歴代の交趾刺史との関係を踏まえ、
彼が嶺南で勢力を拡張した要因を探る。

まず、なにより士燮で論文が出たことにびっくり。
日本では後藤均平氏(「士燮」『史苑』32‐1、1972年)以来とのこと。
在地豪族としての影響力が希薄だったとする点に
先行研究との大きな違いがある。

金輪王、封禅す

笠松哲「金輪王、封禅す―武后の君主権と封禅―」(『洛北史学』14、2012年6月)

唐高宗の封禅が、周辺民族との君臣関係を締約し、天下秩序を形成する会同儀礼であったことを示した前稿(「天下会同の儀礼―唐代封禅の会盟機能について」『古代文化』61‐1、2009年)に続き、武周の則天武后(天冊金輪聖神皇帝)の封禅の機能について検討。
武后の封禅儀礼の内容を確認したのち、封禅に至るまでの武后の尊号の変遷を追い、その尊号の意味を『大雲経』などによって示し、金輪王として武后が封禅に臨んだ意義を解明している。

講演会:東洋学・アジア研究の新たな地平を切り拓く

講演会:東洋学・アジア研究の新たな地平を切り拓く
日時:2012年12月8日(土)13:30~17:00
会場:東京大学法文1番大教室

講演
金文京「東アジア比較文学の構想」
川原秀城「17‐18世紀:西欧学術の東漸と中国・朝鮮・日本」

入場無料・申込不要