2012年7月26日木曜日

第45回中央アジア学フォーラム

第45回中央アジア学フォーラム
日時:2012年7月28日(土)13時半~18時
場所:大阪大学豊中キャンパス文法経本館2階大会議室

報告
眞島宣明「論著紹介:Rulers from the Steppe: State Formation on the Eurasian Periphery, Los Angeles: Southern California University, 1991 ―とくにDrompp論文を中心にして」
河上麻由子「梁職貢図に関する一考察 ―研究状況の紹介と今後の課題」
古川洋平「初期仏教における修行道の研究 ―「五蓋の除去」に注目して
中田裕子「「康子相墓誌」再考 ―趙振華著『洛陽古代銘刻文献研究』の紹介もかねて」

三国志学会第7回大会

三国志学会 第七回大会
日時:2012年9月8日(土)
会場:龍谷大学 大宮学舎東黌204教室
参加費:500円
報告 (10:10~15:45)
10:10~10:55 袴田郁一「吉川英治が見た「三国志」」
11:10~11:55 陳曦子「中国四大名著の日中マンガ比較研究 ─「三国演義」を中心に─」
―昼休み―
13:00~13:45 櫻木陽子「21世紀の京劇と三国志」
14:00~14:45 池田雅典「蔡邕の考えた"漢"」
15:00~15:45 竹内真彦「成就する桃園結義」
 講演 (16:00~17:30)
大上正美「司馬昭と竹林の七賢」

2012年7月24日火曜日

第5回中国石刻合同研究会

第5回 中国石刻合同研究会
日時: 2012年7月28日(土) 10時~18時
場所:明治大学リバティタワー 13階 1135教室

10:10~10:50 櫻井智美「モンゴル時代の岳瀆祭祀―石刻史料の検討より―」
10:50~11:30 橋本繁「六世紀新羅の石碑について」
11:30~12:10 福原啓郎「西晉の当利里社残碑の歴史的意義」
12:10~13:00 昼食・休憩
13:00~14:00 王其禕「2008-2012年新獲隋代墓誌銘整理報告―『隋代墓誌銘彙考』以後の新発見」
14:00~14:40 北村 一仁「北朝後期の河東地域に関する一考察―山西運城出土の造像碑記を利用して」
14:40~15:20 山下将司「北朝末・唐初間におけるソグド人軍府―ソグド人漢文墓誌より―」
15:20~15:40 休憩
15:40~16:20 松原朗「「姚合墓誌」と詩人姚合の伝記論的問題」
16:20~17:00 氣賀澤保規「「袮軍墓誌」と“日本”―新発見百済人祢氏墓誌の紹介」
17:00~17:50 集約と質疑応答:佐川 英治

2012年7月16日月曜日

史料からみる中国法史

石岡浩・川村康・七野敏光・中村正人『史料からみる中国法史』(法律文化社、2012年7月)

中国法史の入門書。教科書であることを意識しているので、前近代中国の法をわかりやすくまとめている。現代日本法との比較も興味深い。

「第1部 法と刑罰」では、律令体系と五刑の形成・変容をまとめていて、中国法史の全体像をつかむことができる。続く第2部から第4部は具体的事例をもとに個別の内容を解説している。
「第2部 法と裁判」では、裁判の構造、拷問、誤判への対処、法と道徳が抵触した場合にどのように対処したかなどを取り上げている。「第3部 刑事法」では、高齢者や年少者の扱い、自首、正当防衛など。「第4部 家族法」では、婚姻、離婚と再婚、家産の継承、養子。

いずれも身近なトピックで、現代日本法との違いや意外な共通点も示されていて、とても面白い。ヒューリックのディー(狄)判事シリーズを読んでいるところだったので、なおのこと楽しめた。法と道徳の問題や養子・家産の継承などは、中国史概説でも言及する箇所なので、とても参考になった。さっそく活かしていきたい。