2010年3月13日土曜日

2010年国際稀覯本フェア


2010年国際稀覯本フェアに行ってきました。
今年は、3月11日(木)・12日(金)・13日(土)の三日間、
六本木一丁目の泉ガーデンギャラリーで開催されてます。

以前見に行った古典籍展観大入札会が面白かったので、
今回も無料の美術館として活用しようという魂胆です。

参加店は国内外あわせて31。
和書・漢籍・洋書がずらっと勢ぞろい。
結局、3時間近く滞在してしまいました。
以下に印象深かったものをいくつかあげます。

葛飾北斎が書いた中国の地図「唐土鳥瞰図」。
238万円もするから、到底買えないのだけど、
ポスターでもいいのでほしいと思った。
図面の3分の2近くが華南・華中で、南方から北方を見ている感じ。
都市名よりも山や川が目立っている。

17世紀頃にオランダで描かれた日本の風景画。
情報だけをもとに想像で描いているから、
なんだか人や建物の雰囲気が清っぽくておもしろい。
カタログに掲載されていないため、正確な名前がわかりません。残念。

赤瀬川原平が千円札裁判(千円札の精密な模造品を印刷したら、逮捕され裁判となった)中の1969年に作った大日本零円札(本物)も売っていた。
額面はゼロ円なのに、価格は126000円。

経典ばかりだったけれど、
浜田徳海蒐集敦煌文書も結構出てた。


どれもこれも値段は高くて手が出ないけれど、
見ていてあきないものばかり。
ちなみに、多分一番安かったのは、
満洲の絵葉書で、一枚100円~500円。
その次ぐらいが、大正・昭和時期の著者不明漢詩箋の1000円。
もしかしたら、その中に掘り出し物があるかもしれない、
と思って探してみたけど、ピンと来るものは特にありませんでした。
ま、そりゃそうですね。