2011年8月21日日曜日

東京古典会創立100周年記念 貴重書展

東京古典会創立100周年記念

貴重書展 -和本の世界-
日時:2011年10月2日(日)12:00~18:00  
 10月3日(月)11:00~16:30
場所:東京古書会館地下

斯道文庫蔵和漢古典籍集覧
江戸川乱歩と東京古典会-購入記録にみる和本蒐集の軌跡
※慶應義塾大学附属研究所斯道文庫の蔵書より、和本と漢籍の優品40点を展示。

展示品解説 (※10月2日のみ開催)
13:30~/16:10~ 2 回実施(各回30 分程度)
和書の部解説:佐々木 孝浩
漢籍の部解説:高橋 智

2011年8月20日土曜日

唐代史研究会夏期シンポジウム

2011年唐代史研究会夏期シンポジウム
日程:2011年8月22日(月)・23日(火)
場所:文部科学省共済組合箱根宿泊所 四季の湯強羅静雲荘

シンポジウム「「隋唐帝国」論―形成・影響・本質」
8月22日(月)
14:00~15:30 川合安「南朝史からみた隋唐帝国の形成」
15:30~17:00 前島佳孝「西魏・北周・隋初時期における領域統治体制について」
8月23日(火)
10:00~12:00 堀井裕之「唐朝政権の形成と太宗の氏族政策」
13:30~15:00 赤羽目匡由「新羅真徳王五(651)年中央官制改革の意義(仮)」
15:00~16:30 榎本淳一「隋唐朝の朝貢体制の構造と展開(仮)」

居酒屋の世界史

やっと涼しくなり、調子ももどりそう。
遅れた分をなんとか取り戻したい……。
けど、ここで無理するとよくないという気もする。
まぁ、ぼちぼちやっていきます。

下田淳『居酒屋の世界史』(講談社現代新書、2011年8月)

西欧を中心としながらも、非西欧圏(イスラム・中国・日本)の居酒屋も取り上げ、居酒屋を通じた比較文化論を展開。西欧中世~近現代の居酒屋については、「居酒屋の多機能性」(銀行・裁判・集会所・演芸場・売春など)が徐々に専業化していく過程(「棲み分け」)が描かれていて参考になった。
しかし、中国の居酒屋を述べた際に、農村部には居酒屋が存在せず、その原因を「中国農村が現物経済から貨幣経済に移行しはじめたのは、一九世紀になってからであった」とするのは理解できなかった。同様の記述は、イスラム圏や日本の箇所でもみられる。

2011年8月13日土曜日

2011年度魏晋南北朝史研究会大会

2011年度魏晋南北朝史研究会大会
日時:2011年9月17日(土)午後1時~
会場:日本女子大学目白キャンパス,新泉山館大会議室
プログラム
友田真理「墓誌の誕生前夜―漢末魏晋期における葬俗の転換と薄葬令」
 コメンテーター 安部聡一郎
松下憲一「北魏墓誌の研究」
 コメンテーター 東賢司
阿部幸信「学会報告 「第5届中国中古史青年学者聯誼会」参加報告」

2011年8月1日月曜日

ふたつの故宮博物院

野嶋剛『ふたつの故宮博物院』(新潮選書、2011年6月)

北京と台北に存在するふたつの故宮。
清末の文物流失、抗日戦争による文物移動、
そして国共内戦を経て、二つの故宮が成立し、
現在に至る過程を描く。

前近代中国史に関する凡ミス(例:曹操を宦官の息子とする)がけっこうあるし、第2章~第4章(故宮の歴史的経緯)が先行書籍をまとめただけで、物足りなかったけれど、現代の故宮をめぐる諸問題を扱った第1章・第6章・第7章はかなりおもしろかった。

一番よみごたえがあったのは、
陳水扁期の故宮改革とその挫折を述べた第1章。
院長などへのインタビューを通じて、
生々しく故宮改革の様子について描いている。