2010年10月21日木曜日

新アジア仏教史08 中国Ⅲ 宋元明清

沖本克己編集委員・菅野博史編集協力『新アジア仏教史08 中国Ⅲ 宋元明清 中国文化としての仏教』(佼成出版社、2010年9月)


アジア仏教史の新シリーズ。中国編第三弾(第一弾はまだ出てません)。
目次は以下の通り。
第一章「宋代の思想と文化」土田健次郎
第二章「元・明の仏教」野口善敬
第三章「仏教民間信仰の諸相」陳継東
第四章「日中交流史」西尾賢隆
第五章「仏教美術」肥田路美
第六章「中国仏教の現在」陳継東

本巻は宋以降の中国仏教をメインに扱っているが、
それだけではなく、日中交流史(唐後半~明)や仏教美術(魏晋~隋唐)、
宋代の道学と仏教の関係なども概説している。

正直、宋代以降の仏教については、全くと言っていいほど知識がない。
第二章はその点で参考になった。ただ、元イメージが古いのがちょっと残念。
第六章「中国仏教の現在」では、清末の仏教から、
民国期の仏教復興運動、文革期の弾圧を経て
現在に至る状況が紹介されていて興味深い。