2012年8月19日日曜日

東洋学報

東洋文庫の『東洋学報』が第93巻第1号(2011年6月刊)から、
PDFでダウンロードできることを遅ればせながら知りました。
しかも、最新号がダウンロードできるなんて太っ腹。

ちなみに『東洋学報』94-1(2012年6月)の目次は以下の通り。
菊地大「曹操と殊礼」
岡部毅史「北魏前期の位階秩序について―爵と品の分析を中心に―」
小武海櫻子「同善社の慈善事業―合川会善堂慈善会の軌跡を中心に―」
関智英「袁殊と興亜建国運動―汪精衛政権成立前後の対日和平陣営の動き―」

菊地論文は曹操に与えられた殊礼の前例と意義を検討している。なかでも魏公・魏王時代の曹操に与えられた殊礼(後漢の東海王彊・前漢の梁王武に基づく)によって、皇位継承資格者になぞらえられたことを指摘し、漢魏禅譲の機運が形成されたとする。

唐代史研究会2012年夏期シンポジウム


唐代史研究会2012年夏期シンポジウム「「隋唐帝国」論―宗教・法制・国際関係」
日期:2012年8月20日(月)~22日(水)
会場:文部科学省共済組合箱根宿泊所 四季の湯強羅静雲荘

【スケジュール】
8月20日
14:00~15:30 福島恵「墓誌史料より見たソグド人の東方移住の経路について」
15:30~17:00 小幡みちる「唐代道教教団における礼的秩序」
17:00~18:00 総会


8月21日
10:00~12:00 河上麻由子「南北朝時代から隋代にかけての国際秩序―倭国の位置を中心に」
12:00~13:30 昼食
13:30~15:00 古畑徹「唐王朝は渤海をどのように位置づけていたか―中国「東北工程」における「冊封」の理解をめぐって」
15:00~16:30 辻正博「隋唐律令史における大業律令の位置づけ」

16:30~18:00 総合討論