2010年7月8日木曜日

季刊 日本思想史76

日本思想史懇話会編集『季刊 日本思想史』76(ぺりかん社、2010年6月)は、
「特集―植民地朝鮮における歴史編纂:「併合一〇〇年」からの照射」。

目次は次の通り。
金性玟「朝鮮史編修会の組織と運用」
尹海東「トランスナショナル・ヒストリーの可能性―韓国近代史を中心に」
磯前順一・金泰勲「ポストコロニアル批評と植民地朝鮮」
桂島宣弘「植民地朝鮮における歴史書編纂と近代歴史学―『朝鮮半島史』を中心に」
長志珠絵「『朝鮮史』史料採訪『復命書』を〈読む〉―『朝鮮史』編纂と帝国の空間」
沈煕燦「実証される植民地,蚕食する帝国―今西龍の朝鮮史研究とその軋み」
全成坤「『朝鮮史』と崔南善」
高吉嬉「〈在朝日本人二世〉旗田巍における内なる朝鮮」

朝鮮総督府による『朝鮮史』編纂事業を中心に、
植民地朝鮮における「実証的」歴史書編纂の問題点をえぐりだしている。

第39回中央アジア学フォーラム

第39回中央アジア学フォーラム
日時:2010年7月31日(土)13時~17時半
場所:大阪大学・豊中キャンパス文法経本館2階大会議室
中央ユーラシア学研究会と海域アジア史研究会の共催

報告
13:00~14:00 覚張隆史「安定同位体分析による家畜馬の長距離輸送の復元と海域アジア・中央ユーラシア研究への応用の可能性」
14:20~15:00 堤一昭「モンゴル帝国の基本構造─チンギス・カンからクビライ・カアンへ―」
15:00~15:20 入野恵理子「北魏のバイリンガル性─史料に見える「鮮卑語」─」
15:35~16:10 高橋文治「漢語文献が語るモンゴル支配」
16:10~16:40 齊藤茂雄・旗手瞳「突厥文字碑文と唐蕃会盟碑の歴史的重要性」
17:00~17:30 総合討論