2011年7月17日日曜日

UP40-7

東京大学出版会が発行している『UP』は、
毎号読んでいるわけではないけれど、
山口晃「すずしろ日記」が連載されていることもあって、
時々読んでいる。

なにげなく手に取った今月の
『UP』40-7(通巻465号、2011年7月)は、
かなり読み応えがあった。目次の一部をあげます。

宮地正人「60年をよむ⑦[歴史学] 時代と理論」
川島真「[中国のフロンティア]1 アフリカの「保定村」物語―中国人農業移民」
駒込武「天皇機関説事件以後の学問空間」
中村高康「〈能力不安〉の時代」
池内恵「[「アラブの春」は夏を越えるか]1 中東の政変は「想定外」だったか―「カッサンドラの予言」を読み返す」
齊藤希史「[漢文ノート]19 悼亡」
山口晃「すずしろ日記 第76回」

なかでも一番おもしろかったのが、
川島真「アフリカの「保定村」物語」。
アフリカ(ザンビアなど)に行った出稼ぎ農民が、
現地に築いた移民村に関する「物語」の虚実。