2009年10月14日水曜日

書道博物館の展覧会

書道博物館では、10月6日(火)から12月23日(水)まで、
中村不折コレクション 「顔真卿特集」を開催中。
30点ほどの顔真卿の書を展示している。

永青文庫の秋期展

永青文庫では、現在秋季展示の
「黄庭堅・伏波神祠詩巻~中国大書家の気に触れる~」を開催中。
期間は9月19日(土)~12月27日(日)。

主な展示品は以下の通り。
重要文化財 黄庭堅筆「伏波神祠詩巻」北宋時代・建中靖国元年(1101)
黄庭堅書「幽蘭賦 拓本」北宋時代(11~12世紀)
「敦煌本文選注」唐時代(7~8世紀)など。

五島美術館の次回展覧会

五島美術館では、10月24日(土曜)から11月29日(日曜)まで
「大東急記念文庫創立60周年記念特別展―伝えゆく典籍の至宝―」を開催。

奈良~江戸時代にかけての国宝・重要文化財30余点を
含む書物や絵画の名品約150点を展覧。
漢籍には、『史記』孝景本紀第十一(1073年写・国宝)や
『白氏文集』(鎌倉時代写・重要文化財)などがあるらしい。

講演会は以下の通り
10月31日(土)「文庫で出会った巨星たち」 岡崎久司氏(早稲田大学客員教授)
11月3日(祝)「書肆丹波屋理兵衛の生涯 出陳書『遊子方言』に因んで」 
中野三敏氏(九州大学名誉教授)
11月22日(日)「延慶本平家物語の世界」 佐伯真一氏(青山学院大学教授)

各日午後2時より(開場・受付は午後1時)於五島美術館別館講堂 
当日入館者聴講無料。椅子席100名先着順。午後1時より聴講整理券を発行。

幽霊と星空

先週はずっと、古本屋で購入した、
澤田瑞穂『修訂 中国の呪法』(平河出版社、1990年)
澤田瑞穂『修訂 鬼趣談義』(平河出版社、1990年)
澤田瑞穂『修訂 地獄変』(平河出版社、1991年)
を読んでいた。

中国の幽霊や地獄は、とっても人間臭い。
なんとなく乾いている感じ。
京都にいったばかりの友人が、
昨日、偶然にも子育て飴と小野篁の話をした。
日本が舞台になると、なんだかしっとりしていて薄気味悪い。


今日は、
福島久雄『孔子の見た星空―古典詩文の星を読む』(大修館書店、1997年)
を読み終えた。
歳差や暦などの関係で、現在の星空と中国史上の人物が見た星空が
異なることに注意し、 天体関係の漢詩文を再解釈している。
「北辰」が「北極星」ではないという指摘に目から鱗が落ちた。
天体関係の文章を解釈する際には注意していかないとなぁ。