2010年7月23日金曜日

北魏大乗の乱についての一考察

藤井政彦「北魏大乗の乱についての一考察―沙門法慶の背景をめぐって―」(『大谷大学史学論究』15、2010年3月)

従来、弥勒下生信仰やマニ教・ゾロアスター教などの影響が
指摘されてきた北魏の大乗の乱と首謀者の法慶について、
当時の仏教思潮、特に習禅者との関わりから分析している。

西北出土文献研究第8号

『西北出土文献研究』第8号(西北出土文献研究会、2010年5月)
【論説】
園田俊介「北涼沮渠氏と河西社会―北涼建国以前の沮渠氏を中心として―」
町田隆吉「4~5世紀吐魯番古墓壁画・紙画再論」
關尾史郎「「五胡」時代の符について―トゥルファン出土五胡文書分類試論(Ⅲ)―」
【ノート】
岩本篤志「杏雨書屋蔵「敦煌秘笈」概観―その構成と研究史―」
片山章雄「大谷探検隊吐魯番将来《玄武関係文書》続考」
荒川正晴「ソウル,シルクロード博物館参観記」
【訳註】
佐藤貴保「西夏法令集『天盛禁令』符牌関連条文訳注(上)」

『西北出土文献研究』も8号目(特刊も含めれば10冊目)。
これだけ充実した内容の雑誌を毎年しっかり出しているのがすごい。