2011年3月1日火曜日

パンダ外交

家永真幸『パンダ外交』(メディアファクトリー新書、2011年2月)

タイムリーな新書。平易な文章でさらっと読めます。
パンダの発見から、抗日戦争期~現在(2011年)までのパンダ外交の流れがわかりやすくまとめられている。中国におけるパンダ認識の変化にも言及している。台湾へのパンダ贈呈をめぐるかけひきもおもしろい。

著者は昨年の東方学者会議で民国期のパンダ外交について報告しています。また、原型となった『アジア研究』55-3(2009年)掲載の論文はPDFで公開されています。現在、執筆中の博士論文では、「清朝皇室の美術コレクション」や「考古出土物」などが中国の内政・外交に果たした役割を通して、中国政府の統治の正統性について考察しているようです。こちらも読んでみたいです。

東アジア宗教文献国際研究集会

東アジア宗教文献国際研究集会
日程:2011年3月9日(水)・10日(木)
会場:筑波大学 総合研究棟A 公開講義室A110
3月9日特別講義
14:00~18:00 荒見泰史「敦煌変文写本の研究の現状について」

3月10日
基調講演 10:00~ 遊佐昇「道教の講経」

研究発表・報告 10:45~12:15
高井龍「変文・縁起・経典」
徐銘「敦煌唱導資料目録作成について」

シンポジウム 13:30~17:30
谷口孝介「菅家の吉祥悔過」
荒見泰史「敦煌本『斎琬文』写本の研究」
楊明璋「論敦煌文學中的善惠故事」
本井牧子「『金蔵論』とその構成