2010年12月12日日曜日

北朝・隋代の無量寿・阿弥陀像銘

倉本尚徳「北朝・隋代の無量寿・阿弥陀像銘―特に『観無量寿経』との関係について―」(『仏教史学研究』52-2、2010年3月)

北朝・隋代の造像銘における無量寿・阿弥陀像銘の地域的・時代的相違を考察し、北斉時代から阿弥陀信仰が明確化することを指摘。
さらに北斉の阿弥陀像銘に『観無量寿経』に基づく表現が多く見えるとし、
阿弥陀信仰の普及には、太行山脈一帯で活躍した禅師の影響が大きいのではないかとする。

倉本氏は、近年、積極的に北朝時代の仏教石刻史料(造像銘など)を用いて、
仏教史研究をすすめている。造像銘には、高次元の仏教理解とはまた違った、
当時の庶民の仏教信仰の様子が反映されている。
今後、ますます造像銘などを用いた研究が盛んになってほしい。