2012年10月3日水曜日

金輪王、封禅す

笠松哲「金輪王、封禅す―武后の君主権と封禅―」(『洛北史学』14、2012年6月)

唐高宗の封禅が、周辺民族との君臣関係を締約し、天下秩序を形成する会同儀礼であったことを示した前稿(「天下会同の儀礼―唐代封禅の会盟機能について」『古代文化』61‐1、2009年)に続き、武周の則天武后(天冊金輪聖神皇帝)の封禅の機能について検討。
武后の封禅儀礼の内容を確認したのち、封禅に至るまでの武后の尊号の変遷を追い、その尊号の意味を『大雲経』などによって示し、金輪王として武后が封禅に臨んだ意義を解明している。

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