2012年8月11日土曜日

北・東北アジア地域交流史

姫田光義編『北・東北アジア地域交流史』(有斐閣、2012年)

有斐閣の「新しい時代の大学テキストシリーズ」の有斐閣アルマの一冊。
「北・東北アジア地域」とは聞きなれない呼称だが、対象範囲は、環オホーツク海・環日本海圏、沿アムール圏、中央アジア圏と幅広い。「東アジア」・「東北アジア」といった呼称では、中華世界の「周辺地域」という印象を与えてしまいかねないため、「北・東北アジア地域」を用いるとする。

目次は以下の通り

序章「北・東北アジア地域の歴史と現代をどのように考えるか」(姫田光義)

第1部:シベリアの先住民族と環オホーツク海・環日本海交流圏
第1章「北・東北アジアの先住民族と環オホーツク海・環日本海交流圏」 (中村和之)
第2章「日本から見た環日本海交流圏」 (荒野泰典)

第2部:沿アムール河・ウスリー江交流圏の形成と現代
第3章「帝政期極東ロシア地域の諸民族の交流と生活」(サヴェリエフ イゴリ)
第4章「国境にまたがる民の20世紀―ロシア・ソ連朝鮮人のあゆみ」 (ユ ヒョヂョン)
第3部:モンゴルと中央アジアの交流圏の形成と現代
第5章「匈奴とモンゴルの交流圏 」(井上治)
第6章「モンゴル人にとって栄光の時代とは」 (今岡良子)
第7章「中央アジア交流圏が示すユーラシア像」 (梅村坦)

第4部:文化の移動と交流圏とをつなぐリンク
第8章「海の神様はどこまで広がったか」 (樋泉克夫)
第9章「間宮林蔵は北の大地で何を見たのか―清朝期の東北地域における「多民族的混交」の現実 」(王中忱)

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