2011年8月20日土曜日

居酒屋の世界史

やっと涼しくなり、調子ももどりそう。
遅れた分をなんとか取り戻したい……。
けど、ここで無理するとよくないという気もする。
まぁ、ぼちぼちやっていきます。

下田淳『居酒屋の世界史』(講談社現代新書、2011年8月)

西欧を中心としながらも、非西欧圏(イスラム・中国・日本)の居酒屋も取り上げ、居酒屋を通じた比較文化論を展開。西欧中世~近現代の居酒屋については、「居酒屋の多機能性」(銀行・裁判・集会所・演芸場・売春など)が徐々に専業化していく過程(「棲み分け」)が描かれていて参考になった。
しかし、中国の居酒屋を述べた際に、農村部には居酒屋が存在せず、その原因を「中国農村が現物経済から貨幣経済に移行しはじめたのは、一九世紀になってからであった」とするのは理解できなかった。同様の記述は、イスラム圏や日本の箇所でもみられる。

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