2011年7月31日日曜日

韋昭研究

高橋康浩『韋昭研究』(汲古書院、2011年7月)

三国時代の呉に仕えた韋昭の専門書。
第一篇「学者としての韋昭」(4章構成)では、
『国語解』(『国語』の注釈)と『漢書音義』を中心に、
韋昭の学問の特徴を述べる。
鄭玄の学問との関係が興味深い。
後漢から三国期の学問状況がうかがえる。

第二篇「孫呉人士としての韋昭」(3章構成)では、
「博奕論」・「呉鼓吹曲」・『呉書』を取り上げ、
韋昭と呉政権、特に孫呉正統論との関係を述べている。
第二篇はやや特定の先行研究に
よりかかっているように感じてしまった。

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