8月に勉誠出版から刊行されるアジア遊学 144は、
田村義也・松居竜五編「南方熊楠とアジア」。
これはおもしろそう。
巨人熊楠における古典・西欧近代学問・近代東アジアとの
関係・まなざしを解き明かしてくれそう。
目次を読むだけでわくわくしてくる。
目次は以下の通り
◆緒言
田村義也「南方熊楠の現在―資料刊行の進行と南方像の変遷」
◆座談会
飯倉照平、小峯和明、奥山直司、田村義也(司会)「南方熊楠とアジア」
◆東アジア的「知」と学問
小峯和明「南方熊楠・東アジアへのまなざし」
武内善信「「都会っ子」としての南方熊楠 ―東アジア的「知」との邂逅」
飯倉照平「南方熊楠と中国書」
コラム 池田 宏「南方熊楠と漢籍―南方熊楠邸での漢籍調査に従事して」
高陽「南方熊楠の比較説話をめぐる書き込み―『太平広記』、『夷堅志』と『今昔物語集』とのかかわりを中心に」
平川恵実子「『沙石集』と南方熊楠」
◆西欧近代学問との邂逅
小山騰「南方熊楠と英国の日本学」
田村義也「『ネイチャー』誌論考の中のアジア―南方熊楠の最初期英文論考」
志村真幸「『ノーツ・アンド・クエリーズ』誌掲載論文の中のアジア」
松居竜五「図書館の中のユーラシア大陸――南方熊楠「ロンドン抜書」における旅行書」
神田英昭「南方熊楠・土宜法龍とチベット―一八九三年~一八九四年における往復書簡を中心に」
奥山直司「南方熊楠と十九世紀ヨーロッパのインド学」
唐澤太輔「南方熊楠の夢の世界」
杉田英明「知識の泉としての『アラビアン・ナイト』― バートン版と南方熊楠」
増尾伸一郎「南方熊楠の比較説話研究とW・A・クラウストン―”Popular Tales and Fictions”の受容をめぐって」
◆近代東アジアへのまなざし
ブリジ・タンカ「アジアにおける普遍性―南方熊楠とベノイ・サルカル」
武上真理子「南方熊楠と孫文―交錯するアジアへのまなざし」
橋爪博幸「南方熊楠の朝鮮半島へのまなざし」
岸本昌也「在英日本人表誠金献納始末―日清戦争と南方熊楠」
千本英史「新聞「日本」と南方熊楠 附・全集未収録論考「神前女子不脱帽一件」」
◆熊楠の思想と生活
コラム 辻 晶子「南方熊楠の稚児論」
コラム 広川英一郎「南方熊楠とその門弟」
コラム 安田忠典「南方熊楠と温泉」
◆博物館紹介
田村義也「南方熊楠記念館/南方熊楠顕彰館―一次資料を所蔵・展示する二施設」
◆書籍紹介
松居竜五「新しい『南方熊楠大事典』から始まる新しい南方熊楠研究」
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