2010年1月21日木曜日

北朝・隋唐史料に見えるソグド姓の成立について

斉藤達也「北朝・隋唐史料に見えるソグド姓の成立について」(『史学雑誌』118-12、2009年12月)

ソグド姓とその対応国名の関係について考察。
国名(例:康国・安国など)からソグド姓(例:康・安など)が
派生したとする従来説に検討を加え、
むしろ、ソグド姓から対応国名が派生したとする。
また、当初、ソグド人には康姓しか存在しなかったが、
南北朝期における同姓不婚の厳格化にともない、
ソグド姓が多様化したとする。
斉藤達也「安息国・安国とソグド人」(『国際仏教学大学院大学研究紀要』11、2007年3月)の拡大発展版。

シンポジウム「近代学問の起源と編成」

シンポジウム「近代学問の起源と編成」
日時:2010年3月13日(土)・14日(日)
会場:早稲田大学早稲田キャンパス14号館1階 102教室
主催:早稲田大学高等研究所

[プログラム]
3/13(土)文学研究の近代―学問としての成立と展開― 13:00~
藤巻和宏「文学研究の範囲と対象―寺院資料から近代学問を捉え返す―」
田中貴子「〈中世〉の発見―近代知識人を中心に―」
笹沼俊暁「外地の国文学と「風土」―犬養孝の万葉風土論と台湾―」
平藤喜久子「神話学の「発生」をめぐって」
倉方健作「フランス近代詩と学問―「ボードレール研究」の確立を例に―」
討議

3/14(日)近代諸学の成立と編成―前近代の継承と断絶―
10:00~
北條勝貴「歴史と歴史学の存在意義―グラウンド・ゼロから考える―」
井田太郎「実証という方法―近世文学研究は江戸時代になにを夢見たか―」
玉蟲敏子「江戸後期の古画趣味と日本の美術史学」
藤田大誠「近代国学と人文諸学の形成」
13:30~
飯田健「国家からの視点、市民からの視点―近代日本に輸入された政治学の二つの系統―」
齋藤隆志「近代経済学とマルクス経済学―その受容と対立の歴史―」
森田邦久「西洋哲学と近代科学の成立」
青谷秀紀「H・ピレンヌと近代ベルギー史学の形成」
討議

学習院大学コレクションの世界

学習院大学開学六十周年記念特別展覧会
「知識は東アジアの海を渡った―学習院大学コレクションの世界」

日時:2010年1月26日~2月1日
会場①丸善・丸の内本店4階ギャラリー 9:00~21:00
  ②学習院大学史料館展示室 10:00~17:00
入場無料

[主な展示品]
会場①『大唐六典』(近衛家寄贈)・『史記』(明治天皇旧蔵)・『水経注』(高松藩旧蔵)・『白氏文集』(渋江抽齋・伊沢柏軒等旧蔵)・「北魏造像銘石片」など
会場②『唐文粋』(冷泉家旧蔵)・『史記』(慶長古活字版)・『正始文程』(朝鮮本)など


[記念講演会]
「知識は東アジアの海を渡った―学習院大学の東アジア研究を語る」
日時:2010年1月31日(日)14:00~16:00
会場:日経セミナールーム(丸善・丸の内本店3階)
講演者:小倉芳彦・濱田耕策

[ギャラリートーク] *学習院大学の教職員
会場①1月27日~1月30日の18:30~19:30、1月31日の10:30~11:30.
[展示品解説] *村松弘一
会場①1月27日~1月29日・2月1日の12:15~12:45
会場②1月27日~1月29日・2月1日の14:30~15:00

漢籍セミナー

第6回 TOKYO 漢籍 SEMINAR
「罪と罰―伝統中国における法と裁判」
日時:3月13日(土)10:30~16:00
会場:学術総合センター 2階中会議場
参加定員:200名(申し込み順)
聴講料:無料

プログラム
10:30~10:45 岩井茂樹 開会挨拶
10:45~11:00 井波陵一 テーマ趣意説明
11:00~12:10 宮宅潔「神の裁きから人の裁きへ―秦漢時代の裁判制度」
13:10~14:20 辻正博「礼教の刑罰―流刑」
14:40~15:50 岩井茂樹「お上を訴える―訴訟文書と『絲絹全書』」
15:50~16:00 閉会挨拶
司会 武田時昌
 
参加希望者は、「漢籍セミナー申込み」と明記し、
氏名・所属・連絡先(住所・電話番号・E-mailアドレス)等を記入の上、
下記宛先へはがき(E-mail又はFAX可)にて申し込み。
申込及び問合せ先:
 京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター事務掛
  〒606-8265 京都市左京区北白川東小倉町47番地

2010年1月18日月曜日

ツチノコの民俗学

伊藤龍平『ツチノコの民俗学―妖怪から未確認動物へ―』(青弓社、2008年8月)

以前、買おう買おうと思っていたのに、
すっかり忘れていた本をしょぼい本屋で偶然発見。
ついつい購入してしまいました。

UMA(未確認動物)として有名なツチノコ。
江戸時代に「妖怪」と認識されていたツチノコは、
1970年代に「幻のヘビ」として取り上げられ、
未確認動物として普及していった。

前半(第一章・第二章)は民俗学の視点から、
江戸期におけるツチノコ類とその関連領域について詳説。
本草書中の怪蛇や中国の蠱毒にも触れている。
後半(第三章・第四章)は1970年代以降における
ツチノコ像の固定化、マンガ等におけるツチノコ受容、
観光資源化など、妖怪から未確認動物への変化について論じている。
UMA(未確認動物)の民俗学っていうのが、
なんだか新鮮な気がして面白い。

著者は台湾の南台科技大学の教員。
ドラえもんに出てくるツチノコが、
中華圏でどう翻訳されているか比較し、
海外におけるツチノコ受容についてもちょっと触れている。
このテーマも深化させたら面白そう。

2010年1月17日日曜日

古代日本における『史記』の受容をめぐって

池田昌広「古代日本における『史記』の受容をめぐって」(『古代文化』61-3、2009年12月)

古代日本が受容した『史記』について検討。
『史記集解』に本文と注の双方が備わっていたことを確認し、
日本で作られた『二中歴』をもとに、その構成を復元。
また、日本にはじめて『史記』の本文が伝えられたのは、
吉備真備が請来した『史記集解』であるとする。
漢籍研究における和文献の重要性を再確認した。

内陸アジア出土古文献研究会 特別講演会

東洋文庫・内陸アジア出土古文献研究会 特別講演会
日時:1月22日(金)15時~17時
会場:明治大学博物館教室
張国剛「従西域出土戸籍資料看唐代的家庭結構」

2010年1月10日日曜日

威厳

今年の猫初めをどの写真にするか迷ったのですが、
年末に撮ったこの一枚に決めました。


王者の風格が漂ってます。

2010年1月9日土曜日

漢籍伝来

静永健『漢籍伝来―白楽天の詩歌と日本』(勉誠出版、2010年1月)

『白氏文集』が中世日本の文学に与えた影響を論じた論文集。
菅原道真、『竹取物語』などが取り上げられている。平易で読みやすかった。
特に興味深かったのが第四部の第三章にあたる「十三世紀の『白氏文集』」。
ほぼ同時代人の藤原定家と高麗の李奎報の詩歌から、
日本では旧抄本、高麗では宋刊本の『白氏文集』が用いられていたことを指摘。
日本と高麗の『白氏文集』受容の違い、
さらには13世紀以後の両地域の漢文学の違いについても言及している。

2010年1月7日木曜日

早稲田大学学術講演会

明清時代の稿本・鈔本・校本の鑑定について
講師:陳先行(上海図書館歴史文献センター副主任、国家文物鑑定委員会委員)
開催日時:2010/01/09(土)16:20 ~ 18:10
会場:戸山キャンパス39号館4階第4会議室
対象者:学生・大学院生・教職員・一般
参加費用:入場無料
主催 早稲田大学文学部中国文学研究室、早稲田大学中国古籍文化研究所