2011年2月3日木曜日

崩壊する大学と「若手研究者問題」

崎山直樹「崩壊する大学と「若手研究者問題」―現状分析と展望―」(『歴史学研究』876、2011年2月)

近年、話題になっている若手研究者問題を正面から取り上げた時評。「Ⅰ 中期財政フレームの衝撃」と「Ⅱ 若手研究者問題の現在」の二部構成。

若手研究者問題に焦点をしぼったⅡでは、大学院生・非常勤講師・ポストドクターをとりあげ、1970年代~80年代にかけて発生した「オーバードクター問題」との違いも示しています。

自己責任論の立場をとる研究者も多いでしょうが、それはそれとして、的確な進路指導をするためにも、「歴史学領域における若手研究者の実態調査と情報共有は必須である」と思います。文中で紹介されていた日本社会学会のアンケート調査報告(2009年実施)は、かなり参考になります。

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