2010年5月14日金曜日

なぜだか猫に逃げられます

称猫庵を名乗っている割に、
最近バタバタしていて、猫写真が撮れません。

しかも、なぜだかすぐに逃げられます。
どうも動きが猫を不安にさせてしまうようです。
もっとのんびり動かないとなぁ。

というわけで、ちょっと前の写真です。
完全に不審者扱いされてます。

書道博物館「墓誌銘にみる楷書の美」

書道博物館企画展 中村不折コレクション 「 墓誌銘にみる楷書の美 」
期間:2010年5月18日(火)~7月11日
場所:台東区書道博物館

展示内容
南北朝隋唐時代の墓誌拓本&日本最古の墓誌「船氏王後墓誌」の計34点展示。
常設展では原石11基も展示している。
中村不折コレクションなので新出墓誌はないものの、
いずれも旧拓なので、見応えはあるはず。

2010年5月12日水曜日

訓点語学会研究発表会

第102回 訓点語学会研究発表会
日時:5月23日(日)
場所:京都大学文学部第3講義室

報告 午後1時30分~
石山裕慈「日本漢音における「韻書上声非全濁字の去声加点例」について」     
蔦清行「両足院所蔵の黄山谷の抄物二種」
青木毅「『水鏡』における漢文訓読語と和文語との混在について―〈漢文翻訳文〉における用語選択の問題として―」

午後3時30分~
廣坂直子「国際仏教学大学院大学蔵『摩訶止観 巻第一』の朱白の訓点について」  
小助川貞次「漢文訓読資料における句読点について」                
石塚晴通"Descriptive Catalogue of the Chinese Manuscripts with Reading Marks & Notes from Dunhuang" (『敦煌点本書目』)の英文術語                  

阪大史学の挑戦2

大阪大学歴史教育研究会大会「阪大史学の挑戦2」プログラム
日時:2010年8月9日(月)~11日(水)
会場:大阪大学中之島センター10F 佐治敬三メモリアルホール

8月9日(月)
第1部 近世世界におけるヨーロッパとアジア―ウォーラーステインを超えて
14:00 秋田 茂「グローバル・ヒストリー研究におけるヨーロッパ中心史観・パラダイム克服の試み―アジア・大阪からの視点」
15:30 休憩
15:45 玉木俊明「近代ヨーロッパの誕生—オランダからイギリスへ」
16:45 島田竜登「近世アジアとオランダ東インド会社」
17:45 中村武司(大阪大学文学研究科助教)ほか「高校世界史授業で使えるグローバル・ヒストリー関連用語」

8月10日(火)
第2部 中央ユーラシア史の枠組みの理解に向けて—スキタイ・匈奴からムガル・清帝国までの国家の基本構造とシルクロードの展開
9:00 森安孝夫「シルクロード成立後の北の遊牧国家、南の拓跋王朝、まとめた中央ユーラシア型国家」
10:40 堤一昭「モンゴル帝国の基本構造—チンギス・カンからクビライ・カアンへ」
11:20 杉山清彦(駒澤大学文学部准教授)「中央ユーラシアの「近世」—ポスト=モンゴル時代から“帝国 の時代”へ」
13:15 松井太「内陸アジア出土資料からみたモンゴル時代のユーラシア交流」
13:55 高橋文治「漢語文献が語るモンゴル支配」
14:50 入野恵理子「北魏のバイリンガル性—史料に見える「鮮卑語」」
15:10 齊藤茂雄・旗手瞳「突厥碑文と唐蕃会盟碑の歴史的重要性」
15:40 赤木崇敏「壁画と古文書から見た敦煌オアシス社会の実態」
16:45 森安孝夫「ソグドからウイグルへ——シルクロード東部の手紙文書」
17:20 堀 直「トルキスタンのイスラム化の過程」
17:50 向 正樹・矢部正明・後藤誠司・伊藤一馬「中央ユーラシア史関係用語リストの提示

8月11日(水) 
第3部 地域史からみる世界史、世界史からみる地域史
9:10 中村和之「アイヌ史と北東アジア史」
9:30 吉嶺茂樹「宗谷場所から世界史を考える」
9:55 吉満庄司「世界史の中の明治維新——幕末薩摩藩の対外政策を中心に」
10:20 笹川裕史「綿業にみる日本とイギリスの工業化 ——大阪になれなかったマン チェスター」
10:45 福本淳「機械文明とキリスト教の世界席巻の終点としての神奈川県」
11:30 討論 コーディネーター 後藤敦史
13:30 総合討論

歴史教育者(特に高校教師)を対象に行うシンポジウム。
個人的には第二部が気になる。
申し込みは、大阪大学歴史教育研究会のウェブサイトにて。
締め切りは6月15日とちょっと早め。

「訓点資料の構造化記述」研究発表会

国立国語研究所共同研究プロジェクト(萌芽・発掘型)「訓点資料の構造化記述」研究発表会
日時:5月24日(月)9:00~12:00
場所:京都テルサ 第五会議室

報告
高田智和「国立国語研究所蔵『金剛頂一切如来真実攝大乗現證大教王経』について」
岡本隆明「訓点の整理と資料の共有を目的とするデジタル画像データの利用について」

2010年5月7日金曜日

立教大学日本学研究所・第39回研究会

立教大学日本学研究所 第39回研究会
日時:2010年5月21日(金)18:30~
会場:立教大学池袋キャンパス太刀川記念館第1・2会議室
報告内容
水口幹記「日本呪符の系譜―天地瑞祥志・まじない書・道蔵―」

2010年5月3日月曜日

星新一展


世田谷文学館で開催中の「星新一展」に行ってきました。

まぁ、実のところ、そんなに星新一作品を読んでいるわけではないし、
特に好きというわけでもないのですが、
最相葉月『星新一―一〇〇一話をつくった人』(新潮社、2007年3月)を
読んで以来、なんとなく気になる作家なわけです。

偶然、星新一の父親の星一(星製薬の創業者)が書いた
「親切第一」という揮毫を手に入れたこともあり、
作品よりも、星家の歴史みたいなものに興味がある感じ。
母方の祖父が人類学の草分けの小金井良精で、
祖母が森鷗外の妹というのも面白い。

というわけで、せっかくのゴールデンウィーク、
どこにも行かないのもなんなので、見に行ってきました。

星新一の子ども時代の日記や絵、お気に入りのぬいぐるみに帽子、
祖父の小金井良精が集めた根付や、
酒場で著名人に書いてもらったコースター裏のサインなどなど、
星新一の素顔が垣間見える遺品・愛用品から展示はスタート。

星製薬の看板や製品、星一の制服やパスポート・揮毫など、
星家にまつわるものも展示してある。
残念ながら小金井良精の遺品はなかった。
空襲で燃えてしまったものもあるだろうけど、
日記とか論文とか展示してほしかったなぁ。


星家の展示が終わると、いよいよSF作家星新一の登場。
星製薬の社長時代の日記や小説の構想、
息抜きで参加した「日本空飛ぶ円盤研究会」の資料、
『宝石』に作品を転載してくれた江戸川乱歩の推薦文などなど。

圧巻はショートショートの下書き。
便箋の裏に、細かくて汚い字がびっしりと書いてある。
解読を試みたものの、早々に断念。到底、なんだかわかりゃしない。
原稿に清書した字は特徴あるけど結構読みやすいのだけど。

アイディアをメモ書きした紙片もおもしろい。
「オレハ宇宙人ダと思いこみ 地球セイフクをおっぱじめる」
「ゼイムショニモチサラレタ フクノカミ」などなど。
本当に断片的だし、実際に作品になったかどうかはわからないけど、
なんだか面白くなりそうな設定。

一方で、創作の苦悩を書いたエッセイや講演(CDで試聴できる)もある。
研究とは違うのだけど、通じる部分もある感じ。
アイデアは「得られるものではなく、育てるものである。
雑多な平凡な思いつきを整理し、選択し手を加えることに
精神を集中してつづければ、なにか出てくるのは確実である」(図録50頁)
という部分なんかは、特に参考になった。


と、そんなこんなで、予想以上に楽しい展覧会でした。
昨年までNHKで放映された「星新一ショートショート」も
ついつい見てしまったので、結局二時間近く滞在。
充実の一日でした。

星新一展は世田谷文学館で6月27日まで開催中。
開館時間:午前10時~午後6時。
観覧料:一般700円 学生500円

2010年5月2日日曜日

ソグド人の東方活動と東ユーラシア世界の歴史的展開

森部豊 『ソグド人の東方活動と東ユーラシア世界の歴史的展開』(関西大学出版部、2010年3月)

東ユーラシアにおけるソグド人の動向が、
安史の乱以後の中国華北の政治状況に深く関係していたことを論じ、
当該時期を「中国史」の枠組みではなく、東ユーラシア世界の枠組みで
とらえなおそうとする試み。
近年、ソグド人研究が流行しているが、研究書としてまとまった形で出るのは、
ほぼはじめて。値段も3800円と手に取りやすい。

目次は以下の通り
序論
第1章「北中国東部におけるソグド人の活動と聚落の形成」
第2章「安史の乱前の河北における北アジア・東北アジア系諸族の分布と安史軍の淵源」
第3章「7~8世紀の北アジア世界と安史の乱」
第4章「ソグド系突厥の東遷と河朔三鎮の動静」
第5章「河東における沙陀の興起とソグド系突厥」
第6章「北中国における吐谷渾とソグド系突厥-河北省定州市博物館所蔵の宋代石函の紹介と考察-」
結論
補論1「安史の乱の終息と昭義の成立」
補論2「昭義を通して見た唐朝と河朔三鎮との関係」

2010年4月29日木曜日

法史学研究会会報14号

『法史学研究会会報』第14号(2010年3月)は、205頁といつもより厚め。
論説・叢説・学界動向・文献目録・書評・追悼文と内容が盛りだくさん。
以下に中国関係文章のみをかかげます。

【論説】
陶安あんど「上海図書館所蔵の薛允升『唐明律合刻』手稿本について」
落合悠紀 「漢初の田制と阡陌についての一試論―漢「二年律令」田律246 簡の理解をめぐって―」
【叢説】
宮部香織「律令「条文名」覚書」
鈴木秀光「台湾における清代法制史関連史跡の探訪―官方関係を中心として―」
【学界動向】
岡野誠・服部一隆・土肥義和・川村康・石見清裕・荒川正晴・石野智大・三橋広延・十川陽一・江川式部「天聖令研究の新動向―『唐研究』第14巻(天聖令特集号)に対する書評を中心として―」
【文献目録】
岡野誠・服部一隆・石野智大編「『天聖令』研究文献目録(第2版)」
江川式部「南北朝隋唐期礼制関連研究文献目録(中文篇2/2001~2009年)」
【書評】
梅田康夫「小林宏『日本における立法と法解釈の史的研究 第1巻』」
松田恵美子「西英昭『《台湾私法》の成立過程』」
西英昭「高漢成『簽注視野下的大清刑律草案研究』」
西英昭「後藤武秀『台湾法の歴史と思想』」
【追悼文】
岡野誠「弔辞(島田正郎先生のご葬儀において)」
小林 宏「若き日の利光三津夫博士」
池田 温「滋賀秀三先生追悼文」

『唐研究』14号の天聖令関係論文全ての書評や、
天聖令研究文献目録、南北朝隋唐時代の礼制研究文献目録が、
掲載されていて、とっても有意義。
中国とは関係ないけど、瀬賀正博「落語「鹿政談」に見る名判官像」が、
奈良の鹿誤殺裁判から、江戸時代の名判官像を解き明かしていて面白かった。

2010年4月28日水曜日

遣唐使の光芒

森公章『遣唐使の光芒―東アジアの歴史の使者―』(角川選書、2010年4月)

東野治之『遣唐使』(岩波書店、2007年11月)に続く、一般向け遣唐使概説書。
文化・知識の移入や人物に関するは記述はやや少なめで、
対外認識や外交制度などに重点が置かれている。