2010年9月2日木曜日

第21回中唐文学会大会

第21回中唐文学会大会

日時:2010年10月8日(金)14:00~
会場:広島市まちづくり市民交流プラザ北棟5階研修室A・B

報告
14:00~ 種村由季子「駱賓王における交遊の地縁性」
15:00~ 太田亨「静嘉堂文庫所蔵『唐柳先生文集』(宋版)の残巻について」
16:00~ 内田誠一「唐代詩人の影を追って―河南登封・山西永済・江西九江旧蹟調査報告―」
17:00~ 総会

第61回仏教史学会学術大会

第61回仏教史学会学術大会

日時:2010年10月23日(土)
会場:佛教大学

午前の部
[東洋部会] 研究発表(10:00~12:00)
福島重「元代華北における曹洞宗の展開」
山口周子「「雲馬王譚」の変容―Jatakaから『今昔物語』まで―」
山中行雄氏「タイ北部ランナー王国(1296-1558)で成立したパーリ語注釈書の重要性について―Vessantaradiipaniiを例として―」

[日本部会] 研究発表(10:00~12:00)
関山麻衣子「古代における神仏習合思想の形成―古代朝鮮仏教を手がかりに―」
松金直美氏「門主達如の下向・参向―近世東本願寺教団の社会的位置をめぐって―」
斎藤信行「真宗教団の体制内化―覚如・存覚を中心に―」

午後の部
[合同部会] 研究発表(13:00~15:00)
坂口太郎「知られざる僧伝研究者 島田乾三郎―その業績と蔵書をめぐって―」
小山貴子「中世後期の在地修験の動向」
池田昌広「「古記」所引『漢書』師古注について」

[記念講演](15:10~)
竺沙雅章「宋元版大蔵経再説―とくに契丹大蔵経をめぐって―」

2010年8月31日火曜日

李公子の謎

佐藤文俊『李公子の謎―明の終末から現在まで―』(汲古書院、2010年8月)

李自成に仕えたとされる李巌の実在・非実在をめぐる論争について、
明末の史料から現在の最新研究までを網羅。
非実在説で決まりかなぁ、と思っていたら、
近年、新たな族譜の発見で、再び実在説が強くなっているらしい。
郭沫若による政治利用(影射史学)も興味深い。

李巌論争に関する日本の研究が殆ど登場しないけど、
日本の研究者は、李巌の実在・非実在に興味なかったのかな。

博物学と書物の東アジア

高津孝『博物学と書物の東アジア―薩摩・琉球と海域交流―』(榕樹書林、2010年8月)

琉球弧叢書23。琉球と薩摩の博物学(本草学・鳥学)、
琉球の書物・文化、薩摩の文化の三つのテーマで、
東アジア社会(江戸・清・琉球)の文化交流・連動性を描いている。
第一部「博物学の海域交流」の「一、『琉球産物志』から『質問本草』」や
「二、中国伝統医学と琉球」、第二部「書物と文化の海域交流」の
「一、琉球の出版文化」、「二、近世琉球の書物文化」などが特に興味深かった。

付録の「がじゅまる通信」No.64も面白い。
榮野川敦「一九九三年の琉球関係漢籍調査と琉球版『論語集註』の確定」は、
高津孝氏との漢籍調査のいきさつや思い出を語っている。
また、武石和実「博物学・本草学の本」は、古書市などに出回った
琉球関係の博物学の和本について紹介している。

2010年8月28日土曜日

漢文と東アジア

金文京『漢文と東アジア―訓読の文化圏』(岩波新書、2010年8月)

日本のみならず、朝鮮や中国周辺諸民族の訓読現象について紹介し、
東アジアを、「漢字」文化圏ではなく、「漢文」文化圏として
捉えなおすことを提唱している。

第一章では、日本の訓読について通史的に述べ、
漢訳仏典が訓読のヒントになった可能性を指摘している。
第二章では、朝鮮半島の訓読について、かなり詳細に紹介し、
近年明らかになってきた朝鮮訓読と日本訓読の関係性を論じている。
また、契丹やウイグル、ヴェトナムの訓読現象を紹介し、
さらには現代中国語における訓読現象にも言及している。
第三章は変体漢文を取り上げている。

日本以外の地域の訓読現象を詳細に紹介していて興味深い。
契丹語まじりの漢詩は、はじめて見た。
また、新羅の変体漢文に言及する際に、
「中国南北朝時代の北朝系の漢文」との類似性を指摘している(198頁)。
蛇足ながら、注に引かれている小川環樹「稲荷山古墳の鉄剣銘と太安万侶の墓誌の漢文におけるKoreanismについて」(『小川環樹著作集』第五巻、筑摩書房、1997年)は、北朝の墓誌などにみえる変体漢文(鮮卑語の影響)について論じていて、もう少し注目されていい論文だと思う。

第62回日本中国学会大会(日本漢文)

第62回日本中国学会大会(日本漢文)

日時:2010年10月9日(土)・10日(日)
会場:広島大学文学部
諸会費:大会参加費2000円、昼食弁当代1000円、写真代1000円

第五部会 日本漢文 (B104教室)
10月9日(土)
10:00~10:30 丹羽博之「藤井竹外「芳野」詩の背景 ―元稹「行宮」詩と李氏朝鮮徐居正「皐蘭寺」詩―」
10:30~11:00 中丸貴史「漢文日記叙述と漢籍 ―摂関家の日記としての『後二条師通記』―」
11:00~11:30 河野貴美子「中国古典籍研究における日本伝存資料の意義 ―北京大学図書館蔵余嘉錫校『弘決外典鈔』をめぐって」
11:30~12:00 住吉朋彦「『千家詩選』と『新選集』―周防国清寺旧蔵本をめぐって―」
13:30~14:00 佐藤道生「平安時代に於ける『文選集注』の受容」
14:00~14:30 佐藤進「六臣注文選所引毛詩の訓読について」
14:30~15:30 戸川芳郎「「日本漢文」部会設立趣旨説明:日本漢文研究のことども」

10月10日(日)
09:30~10:00 郭穎「日本漢詩における「和臭」・「和習」・「和秀」―『東瀛詩選』を手掛かりに―」 10:00~10:30 高山大毅「『滄溟先生尺牘』の時代 ―書肆と古文辞末流―」
10:30~11:00 小池直「伊藤仁斎の学問論における朱子学批判の意義」
11:00~11:30 松井眞希子「海保青陵『老子國字解』について―徂徠學派における『老子』研究―」
11:30~12:00 有馬卓也「岡本韋庵の思想」
13:00~13:30 中村聡「『博物新編』―幕末明治初期に渡来した自然神学的科学書の正体―」
13:30~14:00 唐煒「西大寺本金光明最勝王経平安初期点における中国口語起源の訓読」
14:00~14:30 陶徳民「大正後期の「漢文直読」論をめぐる学問と政治 ―文化交渉学の視点による考察―」

さすが日本中国学会。三部門でこれだけの報告をそろえている。
哲学・思想にも、文学・言語にも、興味深い報告があるが、
個人的に一番関心あるのが日本漢文。かなり面白そうだなぁ。

第62回日本中国学会大会(文学・語学)

第62回日本中国学会大会(文学・語学)

日時:2010年10月9日(土)・10日(日)
会場:広島大学文学部
諸会費:大会参加費2000円、昼食弁当代1000円、写真代1000円

第三部会 文学・語学Ⅰ (B204教室)
10月9日(土)
10:00~10:30 浜村良久 ・水野實「『詩經』國風における歌謡型と脚韻規則の考察」
10:30~11:00 胡晋泉「「關雎」再考―『詩経』「關雎」篇における「再生産」の技法について―」
11:00~11:30 安藤信廣「北周趙王「道會寺碑文」の問題点 ―聖武天皇『雑集』中の「周趙王集」に基いて」
11:30~12:00 丸井憲「沈佺期・宋之問の「變格」五言律詩について ―張九齢・王維の五律との比較をもとに―」
13:30~14:00 長谷川 真史「元稹「楽府古題序」の矛盾 ―元稹の文学観における「古」と「新」―」
14:00~14:30 山崎 藍「井戸をめぐる―元稹悼亡詩「夢井」における「遶井」―」
14:30~15:00 原田愛「蘇軾「和陶詩」の継承と蘇轍」
15:00~15:30 荒木達雄「虎を見る目の変化 ―『醒世恒言』「大樹坡義虎送親」と『水滸伝』から―」
15:30~16:00 上原究一「『李卓吾先生批評西遊記』の版本について ―「広島本」の真価―」

10月10日(日)
09:30~10:00 大橋賢一「尤袤本『文選』李善注考 「善曰」に着目して」
10:00~10:30 栗山雅央「「三都賦」劉逵注の特質 ―晋代の辞賦注釈と紙―」
10:30~11:00 蕭涵珍「馬琴の『曲亭伝奇花釵児』にみる李漁の『玉搔頭伝奇』」
11:00~11:30 竹村則行「明清文学史から見た清・顧沅の『聖蹟図』」
11:30~12:00 小方伴子「段玉裁『説文解字注』における『国語』の引用テキストについて」
13:00~13:30 落合守和「順天府档案に見える供詞の言語について」
13:30~14:00 岩田和子「清末民初湖南における「私訪」故事説唱の流通について」
14:00~14:30 平田昌司「章炳麟の語彙・文体変化の一要因」
14:30~15:00 藤田一乘「日本から來たエスペラント」

第四部会 文学・語学Ⅱ(現代) (B253教室)
10月9日(土)
13:30~14:00 王暁白「戦時の「夢」に浮かぶ都市―張恨水のエッセー集『両都賦』への一考察」
14:00~14:30 城山拓也「戴望舒と夢想する言葉」
14:30~15:00 岸田憲也「郭沫若の詩題に用いられた「日本人民」「日本友人」語の考察 ―一九六〇年代前半の旧詩を中心に―」
15:00~15:30 湯山トミ子「解放の扉の前と後―二人の“蝦球”と消えた女性群像」
15:30~16:00 渡邊晴夫「孫犁の文体について ―その特徴と文革後の変化―」

第62回日本中国学会大会(哲学・思想)

第62回日本中国学会大会(哲学・思想)

日時:2010年10月9日(土)・10日(日)
会場:広島大学文学部
諸会費:大会参加費2000円、昼食弁当代1000円、写真代1000円

第一部会:哲学・思想Ⅰ (B251教室)
10月9日(土)
10:00~10:30 白雲飛「夢の中の死者と魂」
10:30~11:00 吉冨透「『楚辭』から見た上海博物館藏戰國楚竹書『三德』の構成とその内容」
11:00~11:30 青山大介「『呂氏春秋』と〈蓋廬〉―先秦末漢初における時代性と地域性に関する考察―」
11:30~12:00 多田伊織「六朝期の散逸医書『僧深方』の輯佚と復元」
13:30~14:00 城山陽宣「董仲舒対策の真偽説の再検討」
14:00~14:30 島田悠「西晉武帝の「無為の治」」
14:30~15:00 白高娃「劉向『列女伝』について―「孽嬖伝」を中心に」
15:00~15:30 南部英彦「劉向の公私観とその政治的背景」
15:30~16:00 大久保隆郎「浮屠と讖緯―華夷思想展開の一試論―」

10月10日(日)
09:30~10:00 髙田哲太郎「『管子』に於ける「道」の展開」
10:00~10:30 頴川智「通行本『老子』の「道」に見られる矛盾」
10:30~11:00 池田恭哉「『劉子』に見える劉昼の思想」
11:00~11:30 齊藤正高「「物理小識自序」の再檢討」
11:30~12:00 原信太郎・アレシャンドレ「劉宗周の本体工夫論」
13:00~13:30 安部力「『天学初函』における『職方外紀』の位置について ―イエズス会士が伝えたもの―」
13:30~14:00 播本崇史「明末天主教書における霊魂について ―その「行」に関する一考察―」
14:00~14:30 早坂俊廣「全祖望と鈔書の精神史」
14:30~15:00 水上雅晴「乾嘉の學と科擧」

第二部会:哲学・思想Ⅱ (B253教室)
10月10日(日)
10:00~10:30 高橋均「〔養老令・学令〕の「凡教授正業…論語鄭玄・何晏注」をめぐって ―日本に「論語鄭玄注」は伝わったのか―」
10:30~11:00 大兼健寛「『新五代史』と『蜀檮杌』 ―王蜀を主として」
11:00~11:30 関口順「東アジアにおける「礼」の特質と機能について ―「礼」認識と「礼」受容の困難さ―」

あまりにも報告者の数が多いので、
哲学・思想、文学・語学、日本漢学ごとに分けます。

2010年8月27日金曜日

和漢比較文学会第三回特別研究発表会

和漢比較文学会 第3回 特別研究発表会(特別例会)プログラム
〔和漢比較文學會-2010台灣特別研究會〕

日時:2010年9月3日(金)
場所:台湾大学(台北市羅斯福路四段一号)文学部国際会議室

午前(8:50~12:35)
林欣慧「桐壺更衣―中国后妃像の受容と変容―」
郭潔梅「源氏物語と唐の歴史との関係-紅葉賀巻にみえる好色な老女の物語と則天武后の故事を通じて-」
吉原浩人「大江以言擬勧学会詩序と白居易」
丹羽博之「白居易と岩垣竜渓の「代売薪女贈諸妓」詩」
藏中しのぶ「大安寺文化圏の歴史叙述―『大安寺碑文』『南天竺婆羅門僧正碑』の手法と構想―」 
西 一夫「大伴家持の詩文表現受容―歌と左注―」
張培華「枕草子における和漢朗詠集の引用―四系統本文の表現差異を中心に―」 
谷口孝介「菅原道真の官職表現」

午後(13:30~19:25)
木戸裕子「「殆ど江吏部の文章に近し」-大江匡衡と平安後期漢詩文-」 
郭穎「日本漢詩における「和臭」・「和習」・「和秀」―『東瀛詩選』を手掛かりに―」
鈴木望「無窮会の文事―加藤天淵・吉田学軒の宮内省御用掛としての任務に就きて―」
森岡ゆかり「近代台日女性漢詩人の「詠史」―陳黄金川『金川詩草』(1930年刊)・三浦英蘭『英蘭初稿』(1934年刊)比較小考」―」
森田貴之「『唐鏡』考 ―法琳『弁正論』の受容―」
菊地真「『日蔵夢記』の世界観」
陳可冉「芭蕉俳諧と日本漢詩の一接点―「馬に寝て」句を読み直す―」
新間一美「『奥の細道』と白居易の「三月尽」」
相田満「日本の古典絵画を観相する」
増子和男「獺怪異譚を語り継ぐ者―泉鏡花を中心として―」
三田明弘「『法苑珠林』『太平広記』における神異僧伝とその日本への影響」
堀誠「日中の俗信と文学―比較文学の一視点―」
陳明姿「『今昔物語集』の鬼と中国文学―本朝部を中心にして―」 

第29回和漢比較文学会大会

第29回和漢比較文学会大会

日時:2010年9月25日(土)・9月26日(日)
会場:信州大学教育学部東校舎504教室

9月25日(土)公開講演会
14:10~17:35
玉城司「松代藩六代藩主真田幸弘の文芸―漢詩・和歌・俳諧―」 
仁平道明「和漢比較文学研究の射程―〈『源氏物語』と『後漢書』清河王慶伝〉再論―」 

9月26日(日)研究発表会・総会
9:30~12:00
隋源遠「「年内立春詠」の和漢比較的研究」
韓雯「「暗香」考―「夜の梅」のイメージを中心に―」
小財陽平「三宅嘯山の『唐詩選』受容」

13:00~16:30
李國寧「林家の隠逸思想と其角の市隠」
仁木夏実「水府明徳会蔵「詩集」について」
山田尚子「『王沢不渇鈔』における句題詩序の構成について」
三木雅博「〈忠と孝との鬩(せめ)ぎ合い〉と中国孝子譚―『経国集』対策文から平家・近松へ―」