2010年8月11日水曜日

晋代貨幣経済の構造とその特質

柿沼陽平「晋代貨幣経済の構造とその特質」(『東方学』120、2010年7月)

晋代は銭・布帛中心の貨幣経済が展開したが、
秦漢代と異なり、銭が国家的決済手段ではなく、
市場における経済的流通手段となっていたとする。

戦国秦漢の貨幣経済について研究してきたからこそ、
晋代の貨幣経済の構造が見えてくるのだろう。
今後、さらに時代を下って、各時代の貨幣経済の構造を
明らかにしてくれるのが楽しみ。