2010年1月3日日曜日

歴史はもっとおもしろい

福岡大学人文学部歴史学科編著『歴史はもっとおもしろい―歴史学入門12のアプローチ』(西日本新聞社、2009年11月)

福岡大学人文学部歴史学科の教員による歴史入門書で、
『歴史はおもしろい』の続編。
アジア史関係は、以下の5篇。
則松彰文「大英帝国の苦悩と中国巨大市場」
桃崎祐輔「中世博多のチャイナタウン」
山根直生「論文までの迷い道」
紙屋正和「秦王朝:「歴史」による占領地の支配」
武末純一「武寧王を知っていますか?」
その他の日本史・西洋史の文章もわかりやすく面白かった。

個人的には、松塚俊三「書くこと、読むこと、話すこと」が興味深かった。
18世紀以前のヨーロッパにおける「読み書き能力」や「ことば」などを
紹介するなかで、「書くこと」はできないけど、「読むこと」はできた民衆に
着目し、その豊かな文化について述べている。