2009年10月25日日曜日

うとうとのつもりが

うとうとするつもりで横になったら、
いつのまにか2時間も熟睡してしまった……。
寒い日の布団は抜け出すのが大変だ。

日本道教学会60周年記念大会

日本道教学会60周年記念大会

11月6日(金)60周年記念行事13:00~14:30
会場:東京大学本郷キャンパス・山上会館大会議室
公開座談会「日本道教学会の60年」
語り手:秋月觀暎・神楽岡昌俊・坂出祥伸・野口鐡郎・福井文雅・山田利明
司会:砂山稔・増尾伸一郎

11月7日(土)研究発表会
会場:東京大学本郷キャンパス・法文1号館25番教室

午前の部 10:00~11:50
小武海櫻子「同善社系知識人と慈善事業―教育を中心に―」
井ノ口哲也「後漢時代における『老子』思想の展開」
石井公成「聖徳太子伝承中のいわゆる「道教的」要素」

午後の部 13:00~15:30
水口拓寿「術数学の地位と術数文献の価値―四庫全書の子部術数類をめぐって―」
奈良行博「聖地の構造―洞天・道観・道壇から―」
小南一郎「帝から天へ―天の観念の形成―」
鄭正浩「華人社会における祭祀儀礼の形態とその象徴的意義―台湾とシンガポールの中元普度儀礼を事例として―」

総会 15:40~17:00
懇親会 17:30~19:30

中国古典社會における佛教の諸相

西脇常記『中国古典社會における佛教の諸相』(知泉書館、2009年10月)

第一部:佛教史書について
第二部:佛教徒・佛教信者
第三部:中央アジア出土の漢語文献

現在、第一部読了。
一「宗鑑『釈門正統』以前―天台宗史とその成立(一)」
二「宗鑑『釈門正統』について―天台宗史とその成立(二)」
三「読『佛祖統紀』」
四「『佛祖統紀』の作者、志磐の考え」
五「『佛祖統紀』テキストの変遷」
六「宋代における佛教史書」

天台宗史、『佛祖統紀』を中心に宋代の仏教史書について論じている。
『佛祖統紀』以前の『釈門正統』などが、天台宗史に留まっているのに対し、
『佛祖統紀』には、天台宗史であると同時に、中国宗教史としての側面も見られるとする。
また、『佛祖統紀』の執筆・刊行には、宋朝の現実政治と結びつくことで、
仏教の拡大を図る意思表示が込められていたとする。
宋代の仏教史書については、これまであまり気にしてこなかったので、
大変興味深かった。

第二部は「佛教徒の遺言」と仏教信者である楊億について論じている。
第三部は世界各地のトルファン文書について論じている。
近いうちに全部読み終えたい。