2010年6月27日日曜日

落合多武展

一応、このブログでは現代アート鑑賞も特色の一つにしてるのですが、
なかなかアップできないでいます。前回アップしたのは四月上旬。
いまはもう六月末。時間がたつのは早いものです。

ちょっと前のことになりますが、ワタリウム美術館で開催中の
「落合多武展―スパイと失敗とその登場について―」に行ってきました。
ドローイング、映像、写真などなど。ノンジャンルな感じ。



とりあえず、全作品(21点)の三分の一近くに、
なんらかの形で猫が関わっている。
そういえば、ポスターも黒猫っぽいと言えなくもない。
猫好きなのかな。

「バランス」という反対語を羅列した作品(作者が考える反対語)では、
猫の反対語として名刺が選ばれていた。なんとなく納得。

「猫彫刻(スティーブン)」は、二つの穴があいた板の周りを、
猫がちらちらっと登場する映像作品。
最初は、全然猫が登場しないので、素通りしてしまった。

他に覚えているのは、「都会のリス」。
ギターを背負った街ゆくミュージシャンを撮った写真。
その後ろ姿は確かにリスっぽい。

「熱帯雨林のドローイング」は、コスタリカのジャングルで迷った経験を
もとに作ったドローイング。色鉛筆(緑)も紙もみないで描いたらしい。


と、まぁ、2階から4階までいろんな作品があるし、
ゆっくりみればそれなりに時間かかるのだけど……、
現代アート初級者の僕には、いまいちピンと来ず。
う~ん、でも、なんだろ、このもやもやした感じ。

例えば、「地球上で一番高い所にマンハッタンで行くビデオ」は、
10台のテレビに、ひたすら階段を登る映像が映されている。
10本で10時間らしい。
「ブロークン・カメラ」は、壊れたカメラの映像をただ延々と流している。
再生するたびに違ったエフェクトがかかってしまうらしい。
おもしろいかといえば、正直いってつまらない。
なんというか、没コミュニケーションという形のコミュニケーションみたい。
と、自分でそれっぽいこと言ってるけど、実はよくわかっていません。

そうそう、毎日五時よりスタッフによる展示解説があって、
アイリッシュコーヒー(コーヒー&ウィスキー)もふるまわれるみたいです。
それを聞けば(そして飲めば)、何か見えてくるのかも。

ワタリウム美術館で8月8日(日)まで開催。
開館時間:11時~19時(毎週水曜日は21時まで)。
入館料:大人1000円、学生(25歳以下)800円。

玄奘三蔵、シルクロードを行く

前田耕作『玄奘三蔵、シルクロードを行く』(岩波新書、2010年4月)

中国からガンダーラに至る玄奘の足取りを詳細に描いている。

内陸アジア出土古文献研究会7月例会

内陸アジア出土古文献研究会7月例会
日時:2010年7月24日(土)14:30〜17:30
場所:明治大学駿河台キャンパス研究棟4階 第2会議室
報告
落合俊典「“敦煌秘笈”における一,二の問題点」
土肥義和「唐代西州の均田制施行の一斑──新出龍朔二年(662)高昌県思恩寺僧籍及び神龍三年(707) 同県開覚寺手実について──」