2010年8月31日火曜日

李公子の謎

佐藤文俊『李公子の謎―明の終末から現在まで―』(汲古書院、2010年8月)

李自成に仕えたとされる李巌の実在・非実在をめぐる論争について、
明末の史料から現在の最新研究までを網羅。
非実在説で決まりかなぁ、と思っていたら、
近年、新たな族譜の発見で、再び実在説が強くなっているらしい。
郭沫若による政治利用(影射史学)も興味深い。

李巌論争に関する日本の研究が殆ど登場しないけど、
日本の研究者は、李巌の実在・非実在に興味なかったのかな。

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