2009年10月17日土曜日

オホーツクの古代史

菊池俊彦『オホーツクの古代史』(平凡社新書、2009年10月)

貞観14(640)年、北の彼方から長安に入貢した流鬼国、
そしてさらにその北に存在したとされる夜叉国。
二国の所在地はどこなのか。彼らは一体どのような人々なのか。
オホーツク海の古代文化に焦点を当てた初の概説書(多分)。
前提知識がなかったが、研究史・考古学の成果が
わかりやすく解説してあり、面白かった。
セイウチの牙を通じて環オホーツク海交易の姿が浮かび上がってくる。


なお、今週の「天体戦士サンレッド」(ヤングガンガン連載)に
オホーツク海出身のセイウチ型怪人が登場していたが、
これは単なる偶然だろう。