陳翀「『集注文選』の成立過程について―平安の史料を手掛かりとして―」(『中国文学論集』38 、2009年12月)
昨年の「三菱が夢見た美術館」展に東洋文庫所蔵『集注文選』が出点されていたのだけど、図録の解説には、日本人によって作られたが撰者不明であるとあった。
この従来不明とされてきた国宝『集注文選』(旧抄本)の撰者を特定した論文。日本の古記録を丹念に見ていくことで、大江匡衡(952~1012)が一条天皇のために編纂したことを明らかにしている。
2011年2月7日月曜日
2011年2月6日日曜日
沈没船が教える世界史
ランドール・ササキ『沈没船が教える世界史』(メディアファクトリー新書、2010年12月)
水中考古学の概説書。欧米で盛んな学問であるため、アジアについてはちょっと薄め。ただ、第1章「大航海時代とカリブの海賊」、第2章「ヨーロッパを作った船たち」もおもしろい。キャプテン・キッドや「黒ひげ」の海賊船、アルマダ艦隊なども発見されているとは。
第3章は「沈没船が塗り替えるアジアの歴史」。泉州沈没船・新安沈没船にはあっさりふれるのみだが、日本の鷹島の元寇船についてはやや詳しく紹介している。ただ、元に関する記述が、やや古めかしいのが残念。
最も興味深かったのは、陳朝(大越・ヴェトナム)の陳興道が、元軍を撃退した白藤江の戦い跡から、戦いに用いた木杭が発見されたという記事。さらに現在、沈没船を探査中らしい。
水中考古学の魅力については第1章~第3章で思う存分伝わってきたのだが、現実をみせつけられるのが、第4章「沈没船発見マニュアル」と第5章「新しい真実を探して」。調査が難しいだけでなく、多額の費用もかかるし、保存処理も大変。しかも、民間業者による盗掘も多いし、開発で破壊されることもあるらしい。日本は行政的にも立ち遅れているようだ。
水中考古学の概説書。欧米で盛んな学問であるため、アジアについてはちょっと薄め。ただ、第1章「大航海時代とカリブの海賊」、第2章「ヨーロッパを作った船たち」もおもしろい。キャプテン・キッドや「黒ひげ」の海賊船、アルマダ艦隊なども発見されているとは。
第3章は「沈没船が塗り替えるアジアの歴史」。泉州沈没船・新安沈没船にはあっさりふれるのみだが、日本の鷹島の元寇船についてはやや詳しく紹介している。ただ、元に関する記述が、やや古めかしいのが残念。
最も興味深かったのは、陳朝(大越・ヴェトナム)の陳興道が、元軍を撃退した白藤江の戦い跡から、戦いに用いた木杭が発見されたという記事。さらに現在、沈没船を探査中らしい。
水中考古学の魅力については第1章~第3章で思う存分伝わってきたのだが、現実をみせつけられるのが、第4章「沈没船発見マニュアル」と第5章「新しい真実を探して」。調査が難しいだけでなく、多額の費用もかかるし、保存処理も大変。しかも、民間業者による盗掘も多いし、開発で破壊されることもあるらしい。日本は行政的にも立ち遅れているようだ。
2011年2月5日土曜日
楊門女将「宜娘」考
松浦智子「楊門女将「宜娘」考―楊家将故事と播州楊氏―」(『東方学』121、2011年1月)
楊家将小説に登場する楊「宣娘」に着目し、その話柄の出自と形成過程を探っている。「宣娘」≒「宜娘」の考証を出発点に、元代の播州土司の楊氏の伝承との関連を指摘しています。
楊家将小説の形成に、まさか西南中国の播州楊氏が影響していたとは。また、播州の土司であった楊氏が、先祖を「楊家将」に仮託していたことも興味深かったです。楊家将小説の形成過程を追うことで、西南中国の土司の自己意識の変容過程も明らかにしていて、小説史であると同時に民族史の論文であるともいえます。とても面白くて勉強になりました。
楊家将小説に登場する楊「宣娘」に着目し、その話柄の出自と形成過程を探っている。「宣娘」≒「宜娘」の考証を出発点に、元代の播州土司の楊氏の伝承との関連を指摘しています。
楊家将小説の形成に、まさか西南中国の播州楊氏が影響していたとは。また、播州の土司であった楊氏が、先祖を「楊家将」に仮託していたことも興味深かったです。楊家将小説の形成過程を追うことで、西南中国の土司の自己意識の変容過程も明らかにしていて、小説史であると同時に民族史の論文であるともいえます。とても面白くて勉強になりました。
2011年2月4日金曜日
2011年2月3日木曜日
崩壊する大学と「若手研究者問題」
崎山直樹「崩壊する大学と「若手研究者問題」―現状分析と展望―」(『歴史学研究』876、2011年2月)
近年、話題になっている若手研究者問題を正面から取り上げた時評。「Ⅰ 中期財政フレームの衝撃」と「Ⅱ 若手研究者問題の現在」の二部構成。
若手研究者問題に焦点をしぼったⅡでは、大学院生・非常勤講師・ポストドクターをとりあげ、1970年代~80年代にかけて発生した「オーバードクター問題」との違いも示しています。
自己責任論の立場をとる研究者も多いでしょうが、それはそれとして、的確な進路指導をするためにも、「歴史学領域における若手研究者の実態調査と情報共有は必須である」と思います。文中で紹介されていた日本社会学会のアンケート調査報告(2009年実施)は、かなり参考になります。
近年、話題になっている若手研究者問題を正面から取り上げた時評。「Ⅰ 中期財政フレームの衝撃」と「Ⅱ 若手研究者問題の現在」の二部構成。
若手研究者問題に焦点をしぼったⅡでは、大学院生・非常勤講師・ポストドクターをとりあげ、1970年代~80年代にかけて発生した「オーバードクター問題」との違いも示しています。
自己責任論の立場をとる研究者も多いでしょうが、それはそれとして、的確な進路指導をするためにも、「歴史学領域における若手研究者の実態調査と情報共有は必須である」と思います。文中で紹介されていた日本社会学会のアンケート調査報告(2009年実施)は、かなり参考になります。
東方学121
『東方學』第121輯(東方學會、2011年1月)
学会・研究会のHPは、なかなか新刊情報を更新してくれないところが多いのですが、東方学会のHPは、すぐに東方学の新刊の目次をアップしてくれます。地味だけど嬉しいサービスです。
【論文】
池田雄一「中国古代の律令と習俗」
鈴木直美「「収帑諸相坐律令」撤廃考―文帝の即位事情と賜爵を中心にして―」
十川陽一「日唐における「散位」と「散官」」
徳永洋介「景迹と警跡―宋元時代の治安措置―」
福田素子「雑劇『崔府君断冤家債主』と討債鬼故事」
松浦智子「楊門女将「宜娘」考―楊家将故事と播州楊氏―」
荒木達雄「岡島冠山『太平記演義』に見る「水滸伝」の影響」
謝恵貞「中国新感覚派の誕生―劉吶鴎による横光利一作品の翻訳と模作創造―」
【翻訳】
黄正建著、河上麻由子訳「唐代衣食住行の研究と日本の資料」
平成22年度第29回東方学会賞発表
第60回全国会員総会講演・研究発表要旨
【座談会】
「先学を語る」―山本達郎博士―
〔出席〕池田 温、池端雪浦、石沢良昭、辛島 昇、桃木至朗
【追悼文】
小島毅「溝口雄三教授追悼文」
戸川芳郎「溝口雄三君を悼む」
池田温「窪徳忠博士追悼文」
田辺和子「前田恵學先生を悼む」
学会・研究会のHPは、なかなか新刊情報を更新してくれないところが多いのですが、東方学会のHPは、すぐに東方学の新刊の目次をアップしてくれます。地味だけど嬉しいサービスです。
【論文】
池田雄一「中国古代の律令と習俗」
鈴木直美「「収帑諸相坐律令」撤廃考―文帝の即位事情と賜爵を中心にして―」
十川陽一「日唐における「散位」と「散官」」
徳永洋介「景迹と警跡―宋元時代の治安措置―」
福田素子「雑劇『崔府君断冤家債主』と討債鬼故事」
松浦智子「楊門女将「宜娘」考―楊家将故事と播州楊氏―」
荒木達雄「岡島冠山『太平記演義』に見る「水滸伝」の影響」
謝恵貞「中国新感覚派の誕生―劉吶鴎による横光利一作品の翻訳と模作創造―」
【翻訳】
黄正建著、河上麻由子訳「唐代衣食住行の研究と日本の資料」
平成22年度第29回東方学会賞発表
第60回全国会員総会講演・研究発表要旨
【座談会】
「先学を語る」―山本達郎博士―
〔出席〕池田 温、池端雪浦、石沢良昭、辛島 昇、桃木至朗
【追悼文】
小島毅「溝口雄三教授追悼文」
戸川芳郎「溝口雄三君を悼む」
池田温「窪徳忠博士追悼文」
田辺和子「前田恵學先生を悼む」
2011年2月1日火曜日
墨宝&思わぬ収穫
先日、ちょっと、背伸びをして、根津美術館で開催中の特別展「墨宝 常盤山文庫名品展」を見に行ってきました。
今回の展覧会では、主に13世紀以降の日中間の禅僧の往来の中から生み出された、禅僧の墨蹟や水墨画、茶碗などを展示しています。蘭渓道隆とか無学祖元とか虎関師錬といった有名人の墨蹟もあります。
……でも、やっぱり僕にはまだ早かったみたいです。一級品ばかりなのに、いまいちピンと来ず……。いつの日か墨蹟や水墨画の良さがわかるようになりたいものです。
他にも「仏教彫刻の魅力」、「古代中国の青銅器」、「鍋島と四季の草花」、「初春を祝う茶」が同時開催されています。このなかでは、ホールに展示してある北魏・北斉時代の仏像(山西省の天龍山石窟の仏像頭部など)に興味惹かれました。銘文がなかったのがちょっと残念。
と、そんなこんなで、ミュージアムショップに行くと、以下の書籍を発見。
根津美術館編集『鑑賞シリーズ11 中国の石仏 北斉仏の魅力』(根津美術館、2009年10月)、
常盤山文庫中国陶磁研究会『北斉の陶磁』(財団法人常盤山文庫©、2010年12月)
『中国の石仏』は、根津美術館所蔵の南北朝隋唐時代の石仏がカラー図版で紹介されています。さらに八木春生氏による「北斉時代の石仏」(45~80頁)、「作品解説」(81~89頁)、「コラム北斉の陶俑」(90~91頁)もあります。北斉時代の仏教美術をおさえるのにちょうどいい感じです。
『北斉の陶磁』は、近年、常盤山文庫が購入した北斉の陶磁のカラー図版・解説(41~58頁)と、矢島律子「北朝の白いやきもの」(27~40頁)、佐藤サアラ編「出土資料集」(128~59頁)が収録されています。「北朝の白いやきもの」は、北朝~隋の陶磁の変遷をまとめ、隋代に白磁が出現した背景に迫っています。これまた北朝の陶磁器をおさえるのにちょうどいい感じです。
というわけで、展覧会の方はいまいち味わいきれませんでしたが、根津美術館の建物自体がいい感じでしたし、ミュージアムショップで思わぬ収穫もあったので、行った甲斐がありました。
特別展「墨宝 常盤山文庫名品展」
会期:2011年1月8日(土)~2月13日(日)
開館時間:10時~17時 休館日:月曜日
入館料:一般1200円、学生1000円

……でも、やっぱり僕にはまだ早かったみたいです。一級品ばかりなのに、いまいちピンと来ず……。いつの日か墨蹟や水墨画の良さがわかるようになりたいものです。
他にも「仏教彫刻の魅力」、「古代中国の青銅器」、「鍋島と四季の草花」、「初春を祝う茶」が同時開催されています。このなかでは、ホールに展示してある北魏・北斉時代の仏像(山西省の天龍山石窟の仏像頭部など)に興味惹かれました。銘文がなかったのがちょっと残念。
と、そんなこんなで、ミュージアムショップに行くと、以下の書籍を発見。
根津美術館編集『鑑賞シリーズ11 中国の石仏 北斉仏の魅力』(根津美術館、2009年10月)、
常盤山文庫中国陶磁研究会『北斉の陶磁』(財団法人常盤山文庫©、2010年12月)
『中国の石仏』は、根津美術館所蔵の南北朝隋唐時代の石仏がカラー図版で紹介されています。さらに八木春生氏による「北斉時代の石仏」(45~80頁)、「作品解説」(81~89頁)、「コラム北斉の陶俑」(90~91頁)もあります。北斉時代の仏教美術をおさえるのにちょうどいい感じです。
『北斉の陶磁』は、近年、常盤山文庫が購入した北斉の陶磁のカラー図版・解説(41~58頁)と、矢島律子「北朝の白いやきもの」(27~40頁)、佐藤サアラ編「出土資料集」(128~59頁)が収録されています。「北朝の白いやきもの」は、北朝~隋の陶磁の変遷をまとめ、隋代に白磁が出現した背景に迫っています。これまた北朝の陶磁器をおさえるのにちょうどいい感じです。
というわけで、展覧会の方はいまいち味わいきれませんでしたが、根津美術館の建物自体がいい感じでしたし、ミュージアムショップで思わぬ収穫もあったので、行った甲斐がありました。
特別展「墨宝 常盤山文庫名品展」
会期:2011年1月8日(土)~2月13日(日)
開館時間:10時~17時 休館日:月曜日
入館料:一般1200円、学生1000円
2011年1月30日日曜日
みえないちから&OPEN SPACE2010
先日、曽根裕展の感想を書きましたが、
東京オペラシティでは、あと二つ展覧会がやってました。
今日はその感想を。
「みえないちから」は、東京オペラシティタワー四階のNTTインターコミュニケーションセンター[ICC]ギャラリーAで開催中。一般500円。コンセプトは「さまざまなエネルギーや現象としての振動を」めぐる多様に解釈されうる「みえないちから」を表現する作品を紹介」するというもの。
作品数は全部で7点。そのうち、大半が映像作品。
正直いって、あまりピンときませんでした。
身近なものを電気コードなどで組み合わせ、
微細な空気の流れなどに連動して動く
堀尾寛太の《スピードスイッチング》は、
愛知トリエンナーレで見た梅田哲也の作品に似ているような気が……。
違いがよくわからなかったなぁ。
「みえないちから」よりも、ずっとおもしろかったのが、NTTコミュニケーションセンターで開催中の「OPEN SPACE2010」。こちらは無料。「メディア・テクノロジーと芸術文化の関係をわかりやすく紹介」しています。
作品数は合計14点。大半が最新テクノロジーを使った作品。
イェンス・ブラントの《G-G-Gストア東京:ひとつの世界 3つのプレーヤー》は、地球をレコード盤に見立てた作品。人工衛星の軌道下の地点の標高が音に置き換えられている。地球の音を聞くことができる。
ゲープハルト・ゼンクミュラー+フランツ・ビュッヒンガー《パラレル・イメージ》は、テレビになり得たかもしれないもうひとつの技術を紹介。雰囲気は全然違うけど、蒸気駆動歯車式コンピュータが実用化された世界を描いたSF『ディファレンス・エンジン』を思わせる設定。
しかし、なんといっても一番良かったのは、
クワクボリョウタ《10番目の感傷(点・線・面)》。
真っ暗な部屋。床に置かれた小さな日用品の間をぬって、
小さな照明のついた鉄道模型が走っていく。
壁や天井に次々にうつる影。
なんだか、妙にノスタルジーかき立てられる作品。
「千と千尋の神隠し」の電車のシーンを思い出してしまった。
他の作品がメディア・テクノロジーを駆使しているのに対し、
鉄道模型と日用品だけを用いているのもいい感じ。
クワクボリョウタは、「デバイス・アーティスト」と称されることが多いみたいで、デジタルとアナログの境界線上の作品を作ってるのだけど、今回はあくまでローテクでせめている。メディアアートの展覧会で、一押しがローテク作品。やっぱりアートで最も大事なのは、テクノロジーじゃないんだな、と改めて実感。
ちなみに下はクワクボリョウタの商品化された作品《ニコダマ》。
それから、疑似しっぽの《シリフリン》。
「みえないちから」も「OPEN SPACE2010」も2011年2月27日まで。
休館日は月曜日。開館時間は11時~18時。
東京オペラシティでは、あと二つ展覧会がやってました。
今日はその感想を。
「みえないちから」は、東京オペラシティタワー四階のNTTインターコミュニケーションセンター[ICC]ギャラリーAで開催中。一般500円。コンセプトは「さまざまなエネルギーや現象としての振動を」めぐる多様に解釈されうる「みえないちから」を表現する作品を紹介」するというもの。
作品数は全部で7点。そのうち、大半が映像作品。
正直いって、あまりピンときませんでした。
身近なものを電気コードなどで組み合わせ、
微細な空気の流れなどに連動して動く
堀尾寛太の《スピードスイッチング》は、
愛知トリエンナーレで見た梅田哲也の作品に似ているような気が……。
違いがよくわからなかったなぁ。
「みえないちから」よりも、ずっとおもしろかったのが、NTTコミュニケーションセンターで開催中の「OPEN SPACE2010」。こちらは無料。「メディア・テクノロジーと芸術文化の関係をわかりやすく紹介」しています。
作品数は合計14点。大半が最新テクノロジーを使った作品。
イェンス・ブラントの《G-G-Gストア東京:ひとつの世界 3つのプレーヤー》は、地球をレコード盤に見立てた作品。人工衛星の軌道下の地点の標高が音に置き換えられている。地球の音を聞くことができる。
ゲープハルト・ゼンクミュラー+フランツ・ビュッヒンガー《パラレル・イメージ》は、テレビになり得たかもしれないもうひとつの技術を紹介。雰囲気は全然違うけど、蒸気駆動歯車式コンピュータが実用化された世界を描いたSF『ディファレンス・エンジン』を思わせる設定。
しかし、なんといっても一番良かったのは、
クワクボリョウタ《10番目の感傷(点・線・面)》。
真っ暗な部屋。床に置かれた小さな日用品の間をぬって、
小さな照明のついた鉄道模型が走っていく。
壁や天井に次々にうつる影。
なんだか、妙にノスタルジーかき立てられる作品。
「千と千尋の神隠し」の電車のシーンを思い出してしまった。
他の作品がメディア・テクノロジーを駆使しているのに対し、
鉄道模型と日用品だけを用いているのもいい感じ。
クワクボリョウタは、「デバイス・アーティスト」と称されることが多いみたいで、デジタルとアナログの境界線上の作品を作ってるのだけど、今回はあくまでローテクでせめている。メディアアートの展覧会で、一押しがローテク作品。やっぱりアートで最も大事なのは、テクノロジーじゃないんだな、と改めて実感。
ちなみに下はクワクボリョウタの商品化された作品《ニコダマ》。
それから、疑似しっぽの《シリフリン》。
「みえないちから」も「OPEN SPACE2010」も2011年2月27日まで。
休館日は月曜日。開館時間は11時~18時。
世界史史料3・4
歴史学研究会編『世界史史料3 東アジア・内陸アジア・東南アジアⅠ 10世紀まで』(岩波書店、2009年12月)
歴史学研究会編『世界史史料4 東アジア・内陸アジア・東南アジアⅡ 10-18世紀』(岩波書店、2010年11月)
参考書として購入。まだ拾い読みしかしてないけど、各史料の解説がとても参考になります。ただ、史料については、3では漢文の場合は基本的に書き下しだったのだけど、4では担当者によって、書き下しだったり、翻訳だったりとバラバラなのが少し気にかかりました。
また、執筆者紹介の欄はないので、詳細はわかりませんが、
どうやら執筆者選定の方針に少し違いがありそうです。
主に中国史部分を比較してみようと思います。
世界史史料3
第1章(中国古代:殷周・秦・漢):鶴間和幸・平勢隆郎・濱川栄
第2章(魏・晋・南北朝):金子修一・關尾史郎
第3章(隋・唐):金子修一・關尾史郎・妹尾達彦・荒川正晴
第5章(内陸アジア):關尾史郎・荒川正晴・吉田豊・石川巖
合計9人。
世界史史料4
第1章(宋代中国と近隣諸国家):岸本美緒・須江隆・平田茂樹・高井康行・梅村坦・矢澤知行・久保田和男・土肥祐子・松井太・鈴木弘一郎
第2章(モンゴル帝国):岸本美緒・宇野伸浩・赤坂恒明・矢澤知行・四日市康博・中村淳・新宮学・石濱裕美子・平田茂樹
第3章(明清時代の中国):岸本美緒・新宮学・楠木賢道・黨武彦・柳澤明・則松彰文・村上衛・中島楽章・林文孝
第5章(内陸アジア):柳澤明・赤坂恒明・澤田稔・小沼孝博・久保一之・野田仁・井上治・岡洋樹・岸本美緒・中村篤志・ブレンサイン・萩原守・石濱裕美子・小松原ゆり・玉井陽子
合計34人。
ぱっと見て3より4の方が、執筆者多そうだなと思ったのですが、まさかここまでとは。打ち込み始めてから、やらなきゃよかったと思いました。史料・分野の多様化のためなのか、それとも別の要因なのか、よくわかりませんが、とりあえず平均年齢は世界史史料4のほうが低そうです。
歴史学研究会編『世界史史料4 東アジア・内陸アジア・東南アジアⅡ 10-18世紀』(岩波書店、2010年11月)
参考書として購入。まだ拾い読みしかしてないけど、各史料の解説がとても参考になります。ただ、史料については、3では漢文の場合は基本的に書き下しだったのだけど、4では担当者によって、書き下しだったり、翻訳だったりとバラバラなのが少し気にかかりました。
また、執筆者紹介の欄はないので、詳細はわかりませんが、
どうやら執筆者選定の方針に少し違いがありそうです。
主に中国史部分を比較してみようと思います。
世界史史料3
第1章(中国古代:殷周・秦・漢):鶴間和幸・平勢隆郎・濱川栄
第2章(魏・晋・南北朝):金子修一・關尾史郎
第3章(隋・唐):金子修一・關尾史郎・妹尾達彦・荒川正晴
第5章(内陸アジア):關尾史郎・荒川正晴・吉田豊・石川巖
合計9人。
世界史史料4
第1章(宋代中国と近隣諸国家):岸本美緒・須江隆・平田茂樹・高井康行・梅村坦・矢澤知行・久保田和男・土肥祐子・松井太・鈴木弘一郎
第2章(モンゴル帝国):岸本美緒・宇野伸浩・赤坂恒明・矢澤知行・四日市康博・中村淳・新宮学・石濱裕美子・平田茂樹
第3章(明清時代の中国):岸本美緒・新宮学・楠木賢道・黨武彦・柳澤明・則松彰文・村上衛・中島楽章・林文孝
第5章(内陸アジア):柳澤明・赤坂恒明・澤田稔・小沼孝博・久保一之・野田仁・井上治・岡洋樹・岸本美緒・中村篤志・ブレンサイン・萩原守・石濱裕美子・小松原ゆり・玉井陽子
合計34人。
ぱっと見て3より4の方が、執筆者多そうだなと思ったのですが、まさかここまでとは。打ち込み始めてから、やらなきゃよかったと思いました。史料・分野の多様化のためなのか、それとも別の要因なのか、よくわかりませんが、とりあえず平均年齢は世界史史料4のほうが低そうです。
古代の都はどうつくられたか
吉田歓『古代の都はどうつくられたか―中国・日本・朝鮮・渤海』(吉川弘文館、2011年2月)
歴史文化ライブラリー313。東アジアの都城についての概説書。
漢代から隋唐代の都城の変遷を述べた後、
日本・朝鮮・渤海の都城を紹介し、
隋唐長安城が与えた影響の違いを述べている。
ここ最近ブログで紹介した三国時代の都城についていえば、
後漢の北宮に太極殿が建造されたとする近年の説に従っている。
ただ、この問題には深入りせず、
明帝による太極殿(東堂・西堂の付設)建造、
曹操期の鄴城における官庁配置と宮殿の機能分化に、
より深い関心をよせている。
歴史文化ライブラリー313。東アジアの都城についての概説書。
漢代から隋唐代の都城の変遷を述べた後、
日本・朝鮮・渤海の都城を紹介し、
隋唐長安城が与えた影響の違いを述べている。
ここ最近ブログで紹介した三国時代の都城についていえば、
後漢の北宮に太極殿が建造されたとする近年の説に従っている。
ただ、この問題には深入りせず、
明帝による太極殿(東堂・西堂の付設)建造、
曹操期の鄴城における官庁配置と宮殿の機能分化に、
より深い関心をよせている。
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