2011年1月30日日曜日

古代の都はどうつくられたか

吉田歓『古代の都はどうつくられたか―中国・日本・朝鮮・渤海』(吉川弘文館、2011年2月)

歴史文化ライブラリー313。東アジアの都城についての概説書。
漢代から隋唐代の都城の変遷を述べた後、
日本・朝鮮・渤海の都城を紹介し、
隋唐長安城が与えた影響の違いを述べている。

ここ最近ブログで紹介した三国時代の都城についていえば、
後漢の北宮に太極殿が建造されたとする近年の説に従っている。
ただ、この問題には深入りせず、
明帝による太極殿(東堂・西堂の付設)建造、
曹操期の鄴城における官庁配置と宮殿の機能分化に、
より深い関心をよせている。

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