2011年11月5日土曜日

日本中国考古学会2011年度大会(第22回大会)

日本中国考古学会2011年度大会(第22回大会)

日中関東部会

日程:2011年12月3日(土)・4日(日)

会場:大会・総会:東京大学本郷キャンパス 法文2号館一番大教室

12月3日(土)
一般研究発表(13:10~15:50)
13:10~13:40 松本圭太「中央ユーラシアにおける青銅器様式の展開―長城地帯とミヌシンスクの青銅器製作技法の比較を通じて」
13:40~14:10 佐々木正治 「出土鉄器からみる河南省の鉄器生産について―漢代~魏晋南北朝を中心に」
14:10~14:40 ラプチェフ・セルゲイ「中国南部と東南アジアの青銅器における水牛像とその役割」
14:50~15:20 江介也「東アジアの鋏―用途・表象・ジェンダー副葬」
15:20~15:50 丹羽崇史 「窯道具から見た唐三彩窯成立過程」
16:00~17:00 ポスターセッション
17:00~17:30 総会

12月4日(日)
シンポジウム「モノの拡散」(9:20~15:50)
9:30~10:10 久保田慎二「新石器時代における空三足器からみたモノの拡散」
10:10~10:50 長尾宗史「二里頭文化期の中央と辺縁―青銅器・玉器・精製土器を中心に」
11:00~11:40 角道亮介「西周青銅器銘文の広がり」
11:40~12:20 田畑潤「西周時代後期における青銅礼器葬制の変化と拡散」
12:20~13:20 昼食・ポスターセッション
13:20~14:00 田中裕子「新疆ウイグル自治区における青銅容器の展開」
14:00~14:40 中村亜希子 「瓦の東方伝播―楽浪瓦を考える」
14:50~15:50 討論
15:50~16:00 閉会式

ポスターセッション
掲示:12月3日(土)12:30~、12月4日(日)16:00
質疑応答:12月3日(土)16:00~17:00、12月4日(日)12:20~13:20

久慈大介「二里頭遺跡出土土器の製作技術研究」
茶谷満「後漢皇帝陵再考」
鈴木舞「笄類から見た殷周時代―鳥形笄を中心に」
岸本泰緒子「秦漢期嶺南地区における銅鏡の地方生産」
小林青樹・李新全・宮本一夫・春成秀爾・宮里修・石川岳彦・金想民 「近年の遼寧地域における青銅器・鉄器研究の現状」

2011年10月28日金曜日

2011年度公開講演会「資料学の方法を探る」

愛媛大学「資料学」研究会主催2011年度公開講演会「資料学の方法を探る」
日時:2011年11月26日(土)10時~17時30分

会場:愛媛大学城北キャンパス,法文学部8階大会議室

プログラム
10時~12時
藤田勝久「漢代エチナ河流域の交通と肩水金関」
畑野吉則「居延漢簡にみえる郵書記録と文書逓伝」

14時~17時30分
侯旭東氏「後漢《乙暎碑》の卒吏増員にみえる君臣関係」
關尾史郎「『最後の簡牘群』考―長沙呉簡を例として―」
 コメント:金秉駿氏(韓国・ソウル大学校人文大学)
西尾和美「『伊予国神社仏閣等免田注進状写』を読む」

第3回日・韓訓読シンポジウム

第3回日・韓訓読シンポジウム
日時:2011年10月29日(土)13:00~18:00
会場:麗澤大学廣池千九郎記念講堂2階大会議室

基調講演
南豊鉉「韓国の借字表記の発達と日本訓点の起源について」

講演
金文京「日韓訓読史の比較―その共通点と相違点」
庄垣内正弘「ウイグル漢字音と漢文訓読」
鄭光「朝鮮吏文の形成と吏読―口訣の起源を模索しながら」
小林芳規「日本所在の八・九世紀の『華厳経』とその注釈書の加点」

参加費無料 定員100名
申込方法:FAXまたはメールで申し込み
詳細はHP参照。

2011年10月21日金曜日

古代東アジアの国際情勢と人流

古代東アジアの国際情勢と人流

日時: 2011年11月19日(土)13:00~17: 00、11月20日(日)10:00~17:30
場所: 専修大学神田校舎1号館3階303教室
定員: 300名( 聴講無料・申込者多数の場合抽選)

講演 11月19日(土)
13:15~14:15 高兵兵「菅原道真と九世紀の日本外交」
14:30~15:30 浜田久美子「日本と渤海の文化交流― 承和年間の『白氏文集』の受容を中心に―」

講演 11月20日(日)
10:00~11:00 山内晋次「9~12世紀の日本とアジア― ヒトの移動の視点から―」
11:10~12:10 矢野建一「遣唐使と来日『唐人』― 皇甫東朝を中心として― 」
13:30~13:50 窪田藍「『古代東アジア世界史年表』の活用― 『白村江の戦い』を事例として」
14:00~15:00 鈴木靖民「東アジア世界史と東部ユーラシア世界史」
15:20~17:30 討論 司会・進行:飯尾秀幸
 討論に先立って 荒木敏夫「古代東アジア世界史と留学生―五年間の取り組みと課題―」

申し込み・お問い合わせは、往復はがきまたはメールにて。
詳細は専修大学社会知性開発研究センターのHPを
参照してください。

2011年10月14日金曜日

東洋文庫ミュージアム

東洋文庫ミュージアムが10月20日に開館します。
そこで、牧野元紀「東洋文庫ミュージアムぐるり探訪―時空をこえる本の旅」(『東方』368、2011年10月)および東洋文庫ミュージアムのチラシ・HPをもとにその概要を紹介したいと思います。

まず、基本情報です。
名称:東洋文庫ミュージアム
アクセス:JR・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩8分または都営地下鉄三田線「千石駅」から徒歩7分
休館日:毎週火曜日(ただし、火曜日が祝日の場合は開館し、水曜日が休館)年末年始、その他、臨時に開館・休館することもある。
開館時間:10:00〜20:00(入館は19:30まで)
ショップ:マルコ・ポーロ 10:00~20:00
レストラン:オリエント・カフェ11:30~21:30(ラストオーダーは20:30まで)
入場料:一般880円、65歳以上、780円、大学生680円中・高校生580円、小学生280円

フロアは五つ。
オリエントホール:東洋文庫の歴史を紹介
モリソン書庫:24000点のモリソン文庫を展示
ディスカバリー・ルーム:東西の出会い・発見を軸とした企画展示
回顧の路:時空を超える旅のゾーン(百万塔陀羅尼・甲骨文字など)
国宝の間:国宝を毎月展示替え&『東方見聞録』コレクション


開館記念展示は、時空をこえる本の旅。
東洋文庫の名品100点が勢ぞろい。
モリソン書庫では、『ラフカディオ・ハーン書簡集』・チベット経典・嵯峨本など。
ディスカバリー・ルームでは、
企画1「キリスト教と東アジア」として、キリシタン版『サクラメンタ提要』(展示期間:10月20日~12月18日)、マリー・アントワネット旧蔵『イエズス会士書簡集』、『ドチリーナ・キリシタン』(展示期間12月20日~2月26日)など。
企画2「激動の近代東アジア」として、孫文自筆書軸、『アヘン戦争図』、『ペリー久里浜上陸図』など。
国宝の間では、国宝『史記』(夏本紀:10月20日~11月21日、秦本紀:11月23日~12月26日)、国宝『文選集注』(巻48残巻:12月28日~1月23日、巻59:1月25日~2月26日)など。
そのほか浮世絵コレクション(葛飾北斎『諸国瀧廻り』)も出す模様。

まさに、すごいの一言。
年に何回も通うことになりそうです。

2011年10月13日木曜日

関羽と諸葛亮

偶然(?)にも三国蜀漢政権に関わる概説書が二冊刊行された。

宮川尚志『諸葛孔明―「三国志」とその時代―』(講談社学術文庫、2011年10月)
渡邉義浩『関羽―神になった「三国志」の英雄―』(筑摩選書、2011年10月)

『諸葛孔明』は言わずと知れた名著。1940年に刊行された後、複数の出版社から復刊された。今回の底本は光風社版(1984年)。解説は渡邉義浩氏。
『関羽』は、8章構成。前半4章では正史と演義を比較し、関羽像の違いを示す。後半4章では関羽が神となった過程と背景をまとめている。

諸葛亮については、何冊も日本人研究者による伝記がでており、今回関羽も刊行された。でも、なぜだか日本人研究者による劉備の伝記は出ていない。軍師とあがめられた諸葛亮と神になった関羽のせいで、なんだか割を食ってる気がしないでもない。おもしろいと思うのだけどなぁ。

2011年10月11日火曜日

内陸アジア史学会2011年度大会

内陸アジア史学会2011年度大会

日程:2011年11月12日(土)
会場:富山大学人文学部(五福キャンパス)

公開講演(13:00~14:00)人文学部 第四講義室
小谷仲男「遊牧民族の右臂を断つ理論―中国正史西域伝の訳注序説― 」

研究発表(14:15~17:10) 同会場
三船温尚「アジアの高錫青銅器―鋳造・鍛造・熱処理技術について―」
岩尾一史「古代チベット支配下敦煌における写経事業とその経費処理」 
清水由里子「『東トルキスタン史』の叙述傾向と史料的価値について」

2011年10月10日月曜日

西魏・北周の二十四軍と「府兵制」

平田陽一郎「西魏・北周の二十四軍と「府兵制」」(『東洋史研究』70-2、2011年9月)

西魏・北周の軍制について、前期府兵制という枠組みから解き放ち、二十四軍を中心に再考した論文。二十四軍の集団構成や親信・庫真といった制度を分析し、二十四軍は擬制的部落兵制であり、遊牧軍制の系譜を継ぐものとする。
賛否両論とあると思うが、北朝隋唐研究に一石を投ずる研究であることは間違いない。

特集:五山文学

『文学』12-5(岩波書店、2011年9月)は、「特集:五山文学」。

目次は以下の通り
島尾新・住吉朋彦・中本大・堀川貴司(司会) 「《座談会》五山文学研究の新段階」
堀川貴司「『覆簣集』について―室町時代後期の注釈付き五山詩総集―」
金文京「中巌円月の中国体験―科挙との関係を中心として―」
樹下文隆「能〈龍虎〉の背景―禅林の周易受容と神仙趣味―」
楊昆鵬「五山文学と和漢聯句」 
中本大「菊隠慧叢について―『名庸集』研究序説―」
住吉朋彦「高峰東晙の学績」
島尾新「室町時代の画賛について―「禅林画賛」と「文人画賛」の関係から―」
綿田稔「足利将軍邸の障子画賛」 
岩山泰三「引き裂かれた臥遊世界―一休八景詩素描―」
芳澤元「慶長期の絵画・漢詩の製作過程―前田利家夫人・芳春院の女人図―」
太田亨「五山版『新刊五百家註音辯唐柳先生文集』について―五山版の再検討をめぐって―」
朝倉和「五山文学版『百人一首』と『花上集』の基礎的研究―伝本とその周辺―」
【文学のひろば】 川合康三「五山文学臆見」 

なんとなく、興味を持って購入。
座談会は、五山文学研究の現状と課題がわかりやすく述べられていておもしろかった。
しかし、専門論文になると素人ではついていけず……。
基礎知識を得てから再チャレンジしたいと思います。

素人の僕でもついていけて、興味深かったのは以下の論文。
入元経験から中巖円月の背景を追った金文京論文。
和漢聯句の面白さを味わえた楊昆鵬論文。
「画賛とは何か」をまとめた島尾論文。
前田利家夫人(まつ=芳春院)が作らせた女人図の賛の意味と制作過程・時代背景を明らかにした芳澤論文。

たまには書評も紹介

津田資久「書評・新刊紹介 渡邉義浩著『西晋「儒教国家」と貴族制』」(『唐代史研究』14、2011年8月)
井ノ口哲也「書評 渡邉義浩著『後漢における「儒教國家」の成立』」(『史学雑誌』120-9、2011年9月)

立て続けに書評が出た。