2010年11月22日月曜日

秋の空き地で

近所の猫屋敷で今年も子猫誕生。
空き地で毎日元気にじゃれあってます。
ねこじゃらしがなかったので、草の茎で代用。
十分、遊んでくれます。

2010年11月21日日曜日

シンポジウム東洋史学100年からの展望

シンポジウム東洋史学100年からの展望
日時:20101211日(土)13:3017:00
場所:東京大学文学部一番大教室(法文二号館二階) 
主催:東京大学東洋史学研究室

報告者:佐藤次高・弘末雅士・小嶋茂稔・太田信宏
ディスカサント:羽田正・桃木至朗
特別演奏:古箏奏者 姜小青

報告タイトルが発表されていないのが残念。
どんなシンポジウムになるのか気になります。

水島司編『アジア遊学136 環境と歴史学』

水島司編『アジア遊学136 環境と歴史学 歴史研究の新地平』(勉誠出版、2010年9月)

近年、急速に研究が進められている環境史の特集号。
第一部「環境と歴史学へのアプローチ」、
第二部「環境と地域史」のもと、23の論文が並んでいる。
一口に環境史といっても、多様な切り口があることを実感。
問題意識もきわめて明確。なんだかちょっと気後れしてしまう。

2010年11月18日木曜日

洛陽学国際シンポジウム

洛陽学国際シンポジウム―東アジアにおける洛陽の位置―
(唐代史研究会2010年度秋期シンポジウム)
会場:明治大学駿河台校舎リバティタワー10階1103教室
日時:2010年11月27日(土)13:00~17:30、28日(日)9:30~17:00

11月27日(土)報告13:00~17:30
氣賀澤保規「開会挨拶、洛陽学シンポジウム趣旨説明」
塩沢裕仁「洛陽・河南の歴史地理と文物状況」
岡村秀典「中国のはじまり―夏殷周三代の洛陽」
石黒ひさ子「後漢刑徒墓磚について」  
   休憩(15時15分~15時30分)
落合悠紀「曹魏洛陽の復興と「正始石経」建立」
佐川英治「漢魏洛陽城研究の現状と課題」        
討論・質疑  コメンテーター:王維坤

11月28日(日)報告9:30~17:00
小笠原好彦「日本の古代都城と隋唐洛陽城」   
車崎正彦「三角縁神獣鏡と洛陽」
酒寄雅志「嵩山法王寺舎利蔵誌と円仁」 
  昼食(12時~13時)
毛陽光「洛陽近年出土唐代石刻の概要と新成果」
肥田路美「龍門石窟と奉先寺洞大仏」
氣賀澤保規「洛陽と唐宋変革と東アジア」   
  休憩(15時15分~15時30分)
コメント・討論:「洛陽学」の可能性について
 コメンテータ一:妹尾達彦・高明士

2010年11月12日金曜日

マニ教

青木健『マニ教』(講談社、2010年11月)

講談社選書メチエよりマニ教の概説書がでました。
なお、書名は「マニ教」となってますが、
本文中では一貫して原音に近い「マーニー教」としています。

第一章はマーニー教研究資料の発見史、
第二章はマーニーの生涯、第三章はマーニー教の教義、
第四章~第八章はマーニー殉死後のマーニー教史。
第八章では中国におけるマーニー教について紹介。
マーニー教の教義と歴史がよくわかる一冊。

各地の様々な時代・言語の文献から、
今は亡き宗教を研究する難しさとおもしろさが伝わってくる。
マーニー教と先行宗教との関係性もまとめられていて、
なかでもゾロアスター教との関係がとても興味深い。
従来、マーニー教の善悪二元論は、
ゾロアスター教の影響で成立したものとされていたが、
近年の研究では、むしろ、一神教的だったゾロアスター教が、
マーニー教の影響で二元論的教義に変化していったと理解されているらしい。

2010年11月11日木曜日

シンポジウム「源氏物語と唐代伝奇」

シンポジウム「源氏物語と唐代伝奇」
日時:2010年12月11日(土)13:00~18:00
場所:明治大学駿河台キャンパス リバティータワー13階 1136教室
主催:明治大学古代学研究所

報告
河野貴美子「古註釈からみる源氏物語と唐代伝奇」
芝崎有里子「落窪物語と遊仙窟」
新間一美「源氏物語と遊仙窟ー夕顔巻・若紫巻を中心にー」
日向一雅「明石巻の光源氏と明石君の出会いと別れー『鶯鶯伝』との比較ー」
陳明姿「唐代伝奇と『源氏物語』における夢物語ー「夢遊」類型の夢物語を中心にしてー」
仁平道明「『源氏物語』と唐代伝奇の〈型〉」

2010年11月8日月曜日

現代アート調査と考察

牧陽一「現代アート調査と考察 2008・2009 広州・上海・北京―消費されないこと Face up to Reality」(『埼玉大学紀要(教養学部)』45-2、2010年3月)

珍しく大学紀要に中国現代アート関連の論文が載っていたので紹介します。
著者は、『中国現代アート』(講談社、2007年2月)や
『アヴァン・チャイナ』(木魂社、1998年9月)などを上梓している
中国現代アートの研究者。

2008年・2009年に広州・上海・北京で見た展覧会・作品の解説。
鮮明な問題意識を持った作品を中心に取り上げている。
「政治体制」に属さず、現実を批判する力を持ち、
なおかつ「商品化」をも拒否する作品は、確かにかっこいい。

でも、ちょっと、「商品化」した作品や、問題意識の希薄な作品に対して、
否定的過ぎるような気がしないでもない。

東アジア海域叢書刊行開始

以前の日記でちょっとふれた「にんぷろ」科研の成果をまとめた
東アジア海域叢書全20巻の刊行が、先月はじまりました。
第一弾は山本英史編『近世の海域世界と地方統治』(汲古書院、2010年10月)。

以下にラインナップをまとめます。
井上徹編『海域交流と政治権力の対応』(12月発売予定)
勝山稔編『小説・芸能から見た海域交流』(2011年1月発売予定)
吉尾寛編『海域世界の環境と文化』(2011年3月発売予定)
市来津由彦他編『江戸儒学の中庸注釈と海域世界』(2011年4月発売予定)
須江隆編『碑と地方志のアーカイブズを探る』
平田茂樹・遠藤隆俊編『外交史料から十~十四世紀を探る』
高橋忠彦編『浙江の茶文化を学際的に探る』
松田吉郎編『寧波の水利と人びとの生活』
山川均編『寧波と宋風石造文化』
伊藤幸司・中島楽章編『寧波と博多を往来する人と物』
藤田明良編『蒼海に響きあう祈りの諸相』
堀川貴司・浅見洋二編『蒼海に交わされる詩文』
森平雅彦編『中近世の朝鮮半島と海域交流』
小島毅編『中世日本の王権と禅・儒学』
藪敏裕編『平泉文化の国際性と地域性』
横手裕編『儒仏道三教の交響と日本文化』
加藤徹編『明清楽の伝来と受容』
井出誠之輔編『聖地寧波の仏教美術』
藤井恵介編『大宋諸山図・五山十刹図 注解』

A5判上製箱入、平均350頁、予価各7350円。
近年、これだけの成果をあげた東洋史関連の科研費って、他にあるのだろうか。
量より質という意見もあるだろうけど、各論文もかなりおもしろそう。

第40回中央アジア学フォーラム

中央アジア学フォーラムのお知らせ(第40回)
日程: 2010年12月4日(土)13:30~18:00
場所:大阪大学豊中キャンパス・文法経本館・2階大会議室

[研究発表]
松田和信「アフガニスタンの仏教写本その後」
[論文紹介]
福島恵「張乃翥「洛陽景教経幢与唐東都”感徳郷”的胡人聚落」『中原文物』2009-2, pp. 98-106」(洛陽のソグド人に関する墓誌情報をからめて報告)」
[新刊紹介]
中田美絵「葛承雍(主編)『景教遺珍──洛陽新出唐代景教経幢研究』(北京:文物出版社,2009年刊)」

2010年11月5日金曜日

旧石器遺跡捏造事件

岡村道雄『旧石器遺跡捏造事件』(山川出版社、2010年11月)

旧石器遺跡捏造事件の「第一次関係者」に
位置付けられてしまった著者が語る旧石器遺跡捏造事件。
各遺跡における捏造の状況などを紹介し、
25年間にわたって、捏造を見抜けなかった背景を説明している。

疑問ある石器でも、自説に近ければ問題視せず、
合理化を図っていた様子が描かれている。

一般向けということで、詳細な分析などは無いし、
先日読んだ『旧石器捏造事件の研究』の疑問が
解消されるわけではないけれど、これはこれで、一気に読んでしまった。
212頁~216頁には、2009年末に藤村新一氏に会った時のある意味衝撃的な様子が記されている。結局、捏造事件については何も語らなかったらしい。

当事者が語らない(語れない)以上、
これ以上、事件の真相を追うのは難しいだろうなぁ。

ただ、『旧石器捏造事件の研究』や本書でも指摘されているように、
考古学界の一部で、捏造事件の教訓が生かされてない状況にあるのが怖い。