家永真幸『パンダ外交』(メディアファクトリー新書、2011年2月)
タイムリーな新書。平易な文章でさらっと読めます。
パンダの発見から、抗日戦争期~現在(2011年)までのパンダ外交の流れがわかりやすくまとめられている。中国におけるパンダ認識の変化にも言及している。台湾へのパンダ贈呈をめぐるかけひきもおもしろい。
著者は昨年の東方学者会議で民国期のパンダ外交について報告しています。また、原型となった『アジア研究』55-3(2009年)掲載の論文はPDFで公開されています。現在、執筆中の博士論文では、「清朝皇室の美術コレクション」や「考古出土物」などが中国の内政・外交に果たした役割を通して、中国政府の統治の正統性について考察しているようです。こちらも読んでみたいです。
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