現在、ミヅマアートギャラリーにて開催中の池田学展「焦点」に行ってきました。
ミヅマアートギャラリーは、飯田橋と市ヶ谷の間にあるギャラリー。
倉庫みたいなシンプルな外観。
今回、個展が開かれている池田学は、
壮大で緻密なペン画を生み出しているアーティスト。
「興亡史」(2006年 200cm×200cm)や「予兆」(2008年 190cm×340cm)
といったど迫力の大作で知られています。
今回の個展では、一転して22cm×27cmと小さな作品にチャレンジ。
壮大で緻密な世界はそのままに、ギュッと凝縮した感じ。
個展のタイトル「焦点」は、これまでの大作とは逆に、
「小さな部分にも焦点を当て、そこから外に広がっている世界を想像する」
ことからきているそうです。
個展の顔ともいえるポストカードに選ばれた作品は「Gate」。
荒れすさぶ海の中に、ぽつんと存在する堤防と、ぽっかりあいた穴。
そのなかには、高速道路を行きかう車、ビルの夜景。
この不思議な世界、一見しただけで引き込まれてしまう。
まさにコンセプトを体現した作品です。
作品は全部で20点。
いずれも日常的感覚からすこしずれた、
奇妙でちょっと不穏な世界が描かれている。
しかも、細部まで作りこまれていて、
たった22×27cmなのに、様々な発見・物語がある。
お気に入りは、Gate、擬態、Bait、海の階段、famer's tank。
他の作品に比べると地味だけど、Fall lineと波もいい感じ。
本筋とは関係ないが、絵のどこかに潜んでいる
著者の名前(学)を探すのも楽しい。
かなりおすすめです。
なお、今月、羽鳥書店より、初画集『池田学画集1』が出版されました。
1年以上かけて制作されたという「興亡史」・「予兆」などの大作や
最新作を含め45点収録されてます。
池田学展ではサイン本を購入できます。こちらもみていて飽きません。
池田学展「焦点」
MIZUMA ART GALLERY(神楽ビル2階)
飯田橋徒歩8分・市ヶ谷徒歩5分
2010年12月8日(水)~2011年1月15日(土) 11時-19時
休廊日:日・月・祝日 冬季休廊12月26日~1月6日
無料
コメント欄にて失礼いたします。
返信削除称猫庵さんの12/11池田学展「焦点」のブログ記事を当方の「参考レビュー」としてリンクさせていただきましたので、ご連絡させていただきました。
http://yui-planning.asablo.jp/blog/2010/12/19/5590682
以上、どうぞよろしくお願いいたします。
素人感想なので、お恥ずかしいのですが、
返信削除リンクしていただきありがとうございます。