2010年12月2日木曜日

東アジアの兵器革命

久松崇『東アジアの兵器革命―十六世紀中国に渡った日本の鉄砲―』(吉川弘文館、2010年12月)

朝鮮の役を契機に日本から明朝に伝播した鉄砲を切り口として、
16~17世紀の東アジアにおける兵器革命を描いている。
16世紀明朝に普及していた火器から日本の火縄銃や新式火器への変容、
明朝における制度的限界と後金の積極的受容の様子が示されている。
日本人捕虜(日本降夷)が家丁などに編入されて、
楊応龍の乱やモンゴル・女真との戦いに参加し、
火器の普及に一役買っていたとは驚きました。
東アジアにおける人的移動・交流の研究としても見ることができると思います。

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