2010年12月3日金曜日

新アジア仏教史05中央アジア

奈良康明・石井公成編集委員『新アジア仏教史05 中央アジア 文明・文化の交差点』(佼成出版社、2010年10月)

最初は買うか迷っていたのですが、目次をみてやはり購入。
西域南道・北道やトルファン・敦煌の仏教の状況、
仏教美術がまとめられていて、とても勉強になります。

目次は以下の通り。
第一章「インダス越えて―仏教の中央アジア」:山田明爾
第二章「東トルキスタンにおける仏教の受容とその展開」:橘堂晃一
第三章「中央アジアの仏教写本」:松田和信
第四章「出土資料が語る宗教文化―イラン語圏の仏教を中心に―」:吉田豊
第五章「中央アジアの仏教美術」:宮治昭
第六章「仏教信仰と社会」:蓮池利隆・山部能宜
第七章「敦煌―文献・文化・美術―」:沖本克己・川崎ミチコ・濱田瑞美

特に第三章「中央アジアの仏教写本」がおもしろかった。
20世紀における中央アジアの仏教写本の発見史を述べた後、
1996年の新発見仏教写本(1世紀頃・アフガンで発見)公表後、
様々な言語・文字・内容の写本が続々と出現している状況が記されています。
その原因はアフガン内戦からアメリカのアフガニスタン侵攻、
そして現在に至る混乱で、盗掘が横行したことにあるようです。
そのため、正確な出土地がわからないようですが、2003年と2006年には正式調査によって、バーミヤーンの石窟から仏教写本が発見されたそうです。
現在進行形で次々に新たな研究テーマが生れていく様子がうかがえます。

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