日本思想史懇話会編集『季刊 日本思想史』76(ぺりかん社、2010年6月)は、
「特集―植民地朝鮮における歴史編纂:「併合一〇〇年」からの照射」。
目次は次の通り。
金性玟「朝鮮史編修会の組織と運用」
尹海東「トランスナショナル・ヒストリーの可能性―韓国近代史を中心に」
磯前順一・金泰勲「ポストコロニアル批評と植民地朝鮮」
桂島宣弘「植民地朝鮮における歴史書編纂と近代歴史学―『朝鮮半島史』を中心に」
長志珠絵「『朝鮮史』史料採訪『復命書』を〈読む〉―『朝鮮史』編纂と帝国の空間」
沈煕燦「実証される植民地,蚕食する帝国―今西龍の朝鮮史研究とその軋み」
全成坤「『朝鮮史』と崔南善」
高吉嬉「〈在朝日本人二世〉旗田巍における内なる朝鮮」
朝鮮総督府による『朝鮮史』編纂事業を中心に、
植民地朝鮮における「実証的」歴史書編纂の問題点をえぐりだしている。
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