『法史学研究会会報』第14号(2010年3月)は、205頁といつもより厚め。
論説・叢説・学界動向・文献目録・書評・追悼文と内容が盛りだくさん。
以下に中国関係文章のみをかかげます。
【論説】
陶安あんど「上海図書館所蔵の薛允升『唐明律合刻』手稿本について」
落合悠紀 「漢初の田制と阡陌についての一試論―漢「二年律令」田律246 簡の理解をめぐって―」
【叢説】
宮部香織「律令「条文名」覚書」
鈴木秀光「台湾における清代法制史関連史跡の探訪―官方関係を中心として―」
【学界動向】
岡野誠・服部一隆・土肥義和・川村康・石見清裕・荒川正晴・石野智大・三橋広延・十川陽一・江川式部「天聖令研究の新動向―『唐研究』第14巻(天聖令特集号)に対する書評を中心として―」
【文献目録】
岡野誠・服部一隆・石野智大編「『天聖令』研究文献目録(第2版)」
江川式部「南北朝隋唐期礼制関連研究文献目録(中文篇2/2001~2009年)」
【書評】
梅田康夫「小林宏『日本における立法と法解釈の史的研究 第1巻』」
松田恵美子「西英昭『《台湾私法》の成立過程』」
西英昭「高漢成『簽注視野下的大清刑律草案研究』」
西英昭「後藤武秀『台湾法の歴史と思想』」
【追悼文】
岡野誠「弔辞(島田正郎先生のご葬儀において)」
小林 宏「若き日の利光三津夫博士」
池田 温「滋賀秀三先生追悼文」
『唐研究』14号の天聖令関係論文全ての書評や、
天聖令研究文献目録、南北朝隋唐時代の礼制研究文献目録が、
掲載されていて、とっても有意義。
中国とは関係ないけど、瀬賀正博「落語「鹿政談」に見る名判官像」が、
奈良の鹿誤殺裁判から、江戸時代の名判官像を解き明かしていて面白かった。
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