吉開将人「歴史学者と国土意識」(『シリーズ20世紀中国史2 近代性の構造』東京大学出版会、2009年8月)
ブックオフで偶然見かけて購入。
「中国の歴史学者たちがどのように歴史地図の編纂を志し,
いかなる国土意識を形作ったのかという点について」論じたもの。
1930年代の歴史地図編纂の試みから、
1982年に『中国歴史地図集』が完成するに至る過程を、
国内的要因(学術史的背景)と国際環境(日本の侵略)から分析。
「おわりに」では、現在の「高句麗史」帰属問題にも言及している。
普段何気なく使っている『中国歴史地図集』に
半世紀に及ぶ政治的背景が存在したとは。
歴史地図と政治が密接に関係していることを改めて実感しました。
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