白玉冬「十世紀における九姓タタルとシルクロード貿易」(『史学雑誌』120-10、2011年10月)
従来、空白の時代とみなされがちであった10~11世紀のモンゴル高原の歴史を再考している。敦煌文書・アラビア語文献などをもとに、11世紀に敦煌からモンゴル高原中央部の九姓タタルの支配地を経由して契丹に到る交通ルートが存在していたことを指摘し、10世紀に敦煌と通交関係を持っていたタタルは九姓タタルに属していたとする。さらに九姓タタルがウイグル商人を通じてシルクロード貿易とつながっていたとする。
研究、読書、現代アート、ときどき猫
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