河上麻由子『古代アジア世界の対外交渉と仏教』(山川出版社、2011年11月)
「遣隋使と仏教」(『日本歴史』717、2008年)などで、中国を中心とするアジア世界における仏教と対外交渉について研究を重ねてきた河上氏の著書がでた。
目次は次の通り。
第一部:遣隋使と仏教
第一章:南北朝~隋代における仏教と対中国交渉
第二章:中国南朝の対外関係において仏教が果たした役割について―南海諸国の上表文の検討を中心に
第三章:隋代仏教の系譜―菩薩戒を中心として
第四章:遣隋使と仏教
第二部:唐の皇帝と天皇の受菩薩戒
第一章:唐の皇帝の受菩薩戒―第一期を中心に
第二章:唐の皇帝の受菩薩戒―第二期を中心に
第三章:唐の皇帝の受菩薩戒―第三期を中心に
第四章:唐代における仏教と対中国交渉
第五章:聖武・孝謙・称徳朝における仏教の政治的意義―鑑真の招請と天皇への受戒からみた
南北朝~唐代における仏教的朝貢の流行・皇帝の受菩薩戒の政治的意味を明らかにし、日本の対中国交渉の意義について再検討している。
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