『東方学』第120輯(東方学会、2010年7月)
今号も興味深い論文が多数並んでいる。
目次は以下の通り。
【論文】
中嶋隆蔵「隋唐以前における「静坐」」
柿沼陽平「晋代貨幣経済の構造とその特質」
江川式部「唐代の上墓儀礼―墓祭習俗の礼典編入とその意義について―」
遠藤星希「李賀の詩における時間認識についての一考察―太陽の停止から破壊へ―」
村上正和「清代中期北京内城における芸能活動と演劇政策―宗室・旗人との関係を中心に―」
王俊文「武田泰淳における「阿Q」―「私」の分裂と浮遊―」
栗山保之「イエメン・ラスール朝時代のアデン港税関―その輸出入通関について―」
金京南「「三界唯心」考―『十地経論』における世親の解釈とその背景―」
【翻訳】
バレンデ・テル・ハール著、丸山宏訳「書物を読み利用する歴史―新しい史料から―」
【内外東方学界消息(百十九)】
ジョナサン・シルク著、ロルフ・ギーブル訳「追悼 エーリック・チュルヒヤー教授(1928年9月13日~2008年2月7日)」
丘山新「悼念任継愈先生」
赤松明彦「第14回国際サンスクリット学会報告」
【座談会】
「先学を語る」――河野六郎博士
〔出席〕梅田博之、大江孝男、辻 星児、坂井健一、古屋昭弘
【追悼文】
中野美代子「追憶の伊藤漱平先生―「漱平」さんから「伊藤教授」まで―」
大木康「伊藤漱平先生を偲んで」
斯波義信「石井米雄先生を偲ぶ―東洋文庫と先生―」
桜井由躬雄「石井米雄先生追悼―栄光の官職・研究の孤独―」
野口鐡郎「追悼 酒井忠夫先生」
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