今年の夏は本当に暑くてきついですね。
と、そんなわけで、先日、銀座のギャラリー小柳で
開催されている須田悦弘展(本日19時終了)に行ってきました。
ギャラリーに入ると、そこはがらんどうで、
壁にチューリップや朝顔などが
ぽつんぽつんと数輪あるだけ。
この配置が、かっこいい。
花に近付いてみると、全て彩色した木彫り。
虫喰いの後や葉脈、おしべやめしべも全部彫りこまれている。
リアルなだけでなく、どことなく雰囲気のある花たち。
壁から茎が生え、花が咲く。この異質の組み合わせがとてもいい。
一輪だけ残して、他の花弁は摘み取られた朝顔。
枝の切り口は、まるでシャープなハサミで切り取られたかのよう。
チューリップや芍薬といった大きな花もいいけど、
壁の隅っこにひっそりと咲いている萩やつつじもいい。
そして、もっとかっこよかったのが、
ひっそりと受付の足元に生えていたどくだみ。
会場には、こっそりと雑草も置かれている。
展示案内には出ていないので、見落とす人も多いみたい。
以前、ある展覧会で、壁際に雑草が生えてる!と勘違いした清掃員に、
本当に掃除されてしまったことがあるそうです。
また、展示作品と気付かず、踏まれて壊れたことも何度もあるそうです。
展示作品は全部で13点(らしい)。全部見つけるのは、なかなか大変。
だんだん、四葉のクローバーを探す気分になってきました。
大倉集古館の展示とのコラボ(ただし、展示場に説明なし)も、
ちょくちょくあるみたい。
別の美術館で、もしかしたら、偶然出会えるかも。
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追記(2010年8月4日)
展示場で作品集『須田悦弘』(2010年7月)を
購入したことを書き忘れてました。1000部限定で、サイン入り。
これまでの須田氏の作品の数々を見ることができて嬉しい限りです。
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