2010年6月17日木曜日

溥儀の忠臣 工藤忠

山田勝芳『溥儀の忠臣 工藤忠―忘れられた日本人の満洲国―』(朝日選書、2010年6月)

従来、「大陸浪人」として軽く扱われてきた
溥儀の側近の工藤忠の詳細な伝記。
工藤忠の経歴・人脈(陸軍・外務省・アジア主義者・復辟派など)を丹念に調査し、
アジア主義者としての側面とその限界を明らかにしている。
それにしても、第二革命、第三革命、張作霖爆殺事件、
溥儀の天津脱出、満洲国の建国などなど、
次から次に大事件に関わる工藤忠は、確かにただものではない。

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