2010年2月15日月曜日

『中国古代の専制国家と民間社会』

鷲尾祐子『中国古代の専制国家と民間社会―家族・風俗・公私』(立命館東洋史学会、2009年10月)

立命館東洋史学会叢書九。372頁もあって、わずか1500円。
まだ、序「専制国家と民間社会―諸説をふりかえって」を読んだだけだが、
ものすごく読み応えがありそう。
専制国家と民間社会、その接点にあたる家・戸を中心に分析している模様。
大きな問題に正面から取り組んでいる感じがします。

高村武幸氏の『漢代の地方官吏と地域社会』(汲古書院、2008年1月)の
総序のように、漢代のごく普通の人々の日常を明らかにすることを優先し、
あえて「理論的・総体的言及を意図的に避ける」と明言する姿勢もいいし、
鷲尾氏のように積極的に挑戦するのもいいと思う。

自分はというと、大して考えてもないのに、形だけまねてしまって、
どっちつかずの中途半端な代物になってしまいそうな気がします……。

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