三国志学会 第五回大会
日時:2010年9月11日(土)
会場:二松学舎大学 九段キャンパス3号館 3021教室
参加費:500円(会員無料)
【研究報告】
10:10~11:00 松尾亜季子「蜀漢の南中政策と「西南シルクロード」」
11:10~12:00 藤巻尚子「結びつけられる三国志と太平記―近世初期の学問・思想の一齣として」
13:00~13:50 仙石知子「毛宗崗本『三国志演義』における養子の表現」
14:00~14:50 稀代麻也子「劉楨―「文学」の「感」」
【講演】
15:30~17:00 興膳宏「人物評価における「清」字」
三国志学会ももう五年目に突入。
今年は史学分野の報告が殆どないですね。
2010年8月2日月曜日
東方学120
『東方学』第120輯(東方学会、2010年7月)
今号も興味深い論文が多数並んでいる。
目次は以下の通り。
【論文】
中嶋隆蔵「隋唐以前における「静坐」」
柿沼陽平「晋代貨幣経済の構造とその特質」
江川式部「唐代の上墓儀礼―墓祭習俗の礼典編入とその意義について―」
遠藤星希「李賀の詩における時間認識についての一考察―太陽の停止から破壊へ―」
村上正和「清代中期北京内城における芸能活動と演劇政策―宗室・旗人との関係を中心に―」
王俊文「武田泰淳における「阿Q」―「私」の分裂と浮遊―」
栗山保之「イエメン・ラスール朝時代のアデン港税関―その輸出入通関について―」
金京南「「三界唯心」考―『十地経論』における世親の解釈とその背景―」
【翻訳】
バレンデ・テル・ハール著、丸山宏訳「書物を読み利用する歴史―新しい史料から―」
【内外東方学界消息(百十九)】
ジョナサン・シルク著、ロルフ・ギーブル訳「追悼 エーリック・チュルヒヤー教授(1928年9月13日~2008年2月7日)」
丘山新「悼念任継愈先生」
赤松明彦「第14回国際サンスクリット学会報告」
【座談会】
「先学を語る」――河野六郎博士
〔出席〕梅田博之、大江孝男、辻 星児、坂井健一、古屋昭弘
【追悼文】
中野美代子「追憶の伊藤漱平先生―「漱平」さんから「伊藤教授」まで―」
大木康「伊藤漱平先生を偲んで」
斯波義信「石井米雄先生を偲ぶ―東洋文庫と先生―」
桜井由躬雄「石井米雄先生追悼―栄光の官職・研究の孤独―」
野口鐡郎「追悼 酒井忠夫先生」
今号も興味深い論文が多数並んでいる。
目次は以下の通り。
【論文】
中嶋隆蔵「隋唐以前における「静坐」」
柿沼陽平「晋代貨幣経済の構造とその特質」
江川式部「唐代の上墓儀礼―墓祭習俗の礼典編入とその意義について―」
遠藤星希「李賀の詩における時間認識についての一考察―太陽の停止から破壊へ―」
村上正和「清代中期北京内城における芸能活動と演劇政策―宗室・旗人との関係を中心に―」
王俊文「武田泰淳における「阿Q」―「私」の分裂と浮遊―」
栗山保之「イエメン・ラスール朝時代のアデン港税関―その輸出入通関について―」
金京南「「三界唯心」考―『十地経論』における世親の解釈とその背景―」
【翻訳】
バレンデ・テル・ハール著、丸山宏訳「書物を読み利用する歴史―新しい史料から―」
【内外東方学界消息(百十九)】
ジョナサン・シルク著、ロルフ・ギーブル訳「追悼 エーリック・チュルヒヤー教授(1928年9月13日~2008年2月7日)」
丘山新「悼念任継愈先生」
赤松明彦「第14回国際サンスクリット学会報告」
【座談会】
「先学を語る」――河野六郎博士
〔出席〕梅田博之、大江孝男、辻 星児、坂井健一、古屋昭弘
【追悼文】
中野美代子「追憶の伊藤漱平先生―「漱平」さんから「伊藤教授」まで―」
大木康「伊藤漱平先生を偲んで」
斯波義信「石井米雄先生を偲ぶ―東洋文庫と先生―」
桜井由躬雄「石井米雄先生追悼―栄光の官職・研究の孤独―」
野口鐡郎「追悼 酒井忠夫先生」
神父と頭蓋骨
アミール・D・アクゼル著、林大訳『神父と頭蓋骨―北京原人を発見した「異端者」と進化論の発展―』(早川書房、2010年6月、原著は2007年出版)
著者は数理科学や科学者に関するノンフィクションを多数執筆している
統計学者・ノンフィクション作家。
今回の題材は、北京原人・人類進化の研究者でありながら、
敬虔なイエズズ会士であったピエール・テイヤール・ド・シャルダン。
神学と進化論の融合を図ったため、イエズス会に圧迫され続けた
テイヤールの人生の軌跡を巧みに描いている。
要所要所に人類化石の発見史や現在の研究状況も
織り交ぜられていてわかりやすい。
北京原人の発見・研究史も簡潔にまとめられている。
ただ、副題の「北京原人を発見した」という部分は、
英文副題が「……and the Search for Peking Man」となっているし、
テイヤールが発見したわけではないので、
「北京原人を探求した」ぐらいの方がよかったような気がします。
著者は数理科学や科学者に関するノンフィクションを多数執筆している
統計学者・ノンフィクション作家。
今回の題材は、北京原人・人類進化の研究者でありながら、
敬虔なイエズズ会士であったピエール・テイヤール・ド・シャルダン。
神学と進化論の融合を図ったため、イエズス会に圧迫され続けた
テイヤールの人生の軌跡を巧みに描いている。
要所要所に人類化石の発見史や現在の研究状況も
織り交ぜられていてわかりやすい。
北京原人の発見・研究史も簡潔にまとめられている。
ただ、副題の「北京原人を発見した」という部分は、
英文副題が「……and the Search for Peking Man」となっているし、
テイヤールが発見したわけではないので、
「北京原人を探求した」ぐらいの方がよかったような気がします。
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